研修・セミナー講師やコーチ、コンサルタント、教室運営などの講師業・先生業は人気の起業職種の1つです。

Zoomなどを使って自宅でオンライン講師を行っている人も多く、講師業・先生業の起業はますます敷居が低くなっています。

店舗や商品の仕入れが必要ないので、資金がなくても始められ、一部の習い事を除けば場所も問わないので、参入障壁がどんどん低くなっています。

しかし参入障壁が低いために、ライバルが非常に多い業界でもあります。講師業・先生業でも様々ありますが、似たような肩書きを持つ人も増えてきました。

十分な専門スキルや経験がないのに、安易に「自分にもできる」と飛び込んでも、起業後うまくいかないことが多いと考えられます。

そのため、今後は講師業・先生業で起業してうまくいく人と、そうでない人で二極化が進むと考えられます。

そこで今回は、講師業・先生業の主な種類と起業して成功するためのポイントについてお伝えします。

【この記事のポイント】

  • 数多くある講師業・先生業の種類と特徴がわかる
  • 講師業・先生業で成功する商品構築のポイントがわかる
  • 講師業・先生業で成功するブログの傾向がわかる

講師業・先生業の種類とビジネスモデルの特徴

講師業・先生業の種類

講師業・先生業と呼ばれる職種で起業した人はたくさんいます。また、講師業を主にしなくても、本業の専門知識などをもとに企業・団体に講義したり同業者にコンサルしたりするケースを含めると、相当数です。

講師業までいかなくても、教える仕事をしたことがない起業家のほうが少ないのではないでしょうか?

まずは、簡単に講師業・先生業と言われる人がどういう仕事をしていて、どのようなビジネスモデルになっているかをまとめます。

より広範囲に起業の職種全般について興味のある方は、以下の記事も併せてご覧ください。

【関連記事】今後もニーズがあるおすすめの起業の職種17選と注意点や成功ポイントを徹底解説!

研修・セミナー講師

研修やセミナー

講師業・先生業の代表が研修・セミナー講師です。

研修・セミナーには2種類あり、研修やセミナーそのものが商品になっている場合と、他の自社商品を紹介するための研修やセミナー両方あります。

後者は自社商品を紹介するので、多くは自分で主催して自分で講義を行うことになります。

自社商品の販売を目的とするので、セミナー自体の単価は低いことが多く、無料でないにしても1人10,000円以下の場合が多いです。

前者についても自分で主催することはありますが、研修やセミナーそのものが商品になっているので、企業や団体から依頼されるケースもあります。セミナーで完結するので、商品単価は高くなる場合が多いです。

ただ、2~3時間程度の研修・セミナーだけを単発で続けても、安定した売上は難しいところがあります。

もし、単発のセミナー・講師の仕事だけで、しかも低単価の場合は商品構築をしていく必要があるでしょう。

セミナー動画の販売

講師業の動画販売

決まった時間に直接講義する研修・セミナーではなく、講義内容を録画して販売する方法もあります。

何回も同じ内容の講義をするのではなく、すでに録画した動画を販売するので労力・コストの削減に繋がります。

以前はDVD販売が多く見られましたが、最近はDVD化することなく、動画のデータを直接メールアドレス等に送付することが多いです。

もう少し単価を上げたり、見込み客との距離感を縮めたりしたい場合は質問・相談を受け付けることはあります。

また、動画を送付することで、本当に売りたい自社商品の販売(バックエンド商品)に繋げる方法もあります。

コーチング、コンサルティング、カウンセリング

コーチ、コンサル、カウンセラー

1対多数で研修やセミナーを行うのではなく、個別のコーチング、コンサルティング、カウンセリングなども代表的な講師業・先生業の1つです。

決まったカリキュラムに沿って話す研修・セミナー講師とは違って、参加者の状況に合わせて教える内容が変わってきます。

「コーチングをしたい」「コンサルタントになりたい」という人は多く、たしかに高単価にしやすいですが、その分成果と責任を求められます。

なお、以下はカウンセラーに特化した記事になりますが、コーチやコンサルタント業の方にも十分参考になるので併せてご覧ください。

【関連記事】カウンセラー開業のメリット・デメリットと成功する人・失敗する人の特徴

教室・習い事

お教室・習い事

上記3つとは趣が違いますが、お教室や習い事の先生も、代表的な講師業・先生業の1つと言えます。

専門性の高い仕事なので、まったく競合がいないことはないですが独自の商品を構築しやすいところがあります。

〇〇教室と呼ばれるものや語学の講師、資格講座などが該当します。

教える内容によってオンラインではやりづらいこともありますが、今はオンラインのお教室や習い事も浸透しています。

協会ビジネス

協会ビジネス

研修・セミナー講師やコーチ、コンサルタントのような講座型のビジネスと一味違うのが協会ビジネスです。

自分のコンテンツを販売したり広めたりする人を養成し、サポートするビジネスモデルです。

最初は学んで実践することを目的とし、徐々に教える立場に養成して自分のスキルを伝承する方法です。

なかには資格(1級、2級など)を発行するような場合もあります。

次のステージに進みたいと考えている方は検討の余地があります。

自分の手技を教える

手技セミナー

整体院やエステを運営されている方は、お客様に施術するだけでなく、自分の手技を他の整体師やエステティシャンに教える人も多いです。

お客様から評判のいい自分の手技は、他の人も学びたいと考えるので、「教えて欲しい」というニーズに応えて開催するケースもあります。

講師業・先生業で成功する人の商品の特徴

講師業で成功する商品構築

星の数ほどある講師業・先生業で成功するには、商品力がいいことが前提です。

もちろん、商品力がいいだけではうまくいくわけではなく、見込み客を集める集客の導線が欠かせません。

しかし、いくら集客導線ができて、お客様が来たとしても、商品力が悪ければすぐに離れてしまいます。

そこで、講師業・先生業で成功する人の商品の共通点についてお伝えします。

「教えて欲しい」と言われて始めたことは成功しやすい

お客様から問い合わせが来るには、ニーズがあることが前提なので、「教えて欲しい」と言われたことでコンテンツを作った方が成功しやすいです。

たしかに自分の今までの経験やスキルを教えたいという気持ちは素晴らしいのですが、だからといってニーズがないことをすると起業後に苦労します。

「自分の商品を求めている人はたくさんいるはずだ」と思っても、お客様とのニーズがずれていたり、求められる知識・スキルが違ったりするケースはたくさんあります。

「これを教えて欲しい」というお客様の要望は見逃さないようにしましょう。

成功している人のなかには、「まさか自分が講師業をやるとは思わなかった」という方も少なくありません。

「ターゲットを絞る」とはよく言われますが、まずはお客様の要望に耳を傾けるようにしましょう。

たくさん人数を集めようとしない

「講師業で成功している人は、セミナーを開催すると何十人も参加して、賑わっている」と思っている方も多いかと思います。

しかし実際はそんなこともなく、低単価のセミナーでも数人程度しか集まらない場合が少なくありません。

特に参加人数制限をかけていないのに数人程度しか集まらない場合もあります。

講演会のようなものは別として、自社商品の販売を目的とした研修・セミナーでは、そこまで人数が集まらなくてもいいことがあります。

参加人数が少なくても、セミナー終了後に本命の自社商品を購入してくれればいいからです。

逆に参加人数が多くても、自社商品を購入する人が少ないと成功したとは言えません。

つまり、目的次第では人数を多く集めようとするよりは、少なくても自分の商品を求めている人を集める方が大事になります。

そのため、漠然と「こんな人が対象です」とするよりも明確に商品に合ったお客様を選ぶことが重要になります。

高単価の商品がある

高単価

起業して軌道に乗っている人は、低単価の商品から高単価の商品まで様々持っています。

先ほども触れたように起業してなかなか軌道に乗らない人は、集客だけでなく、商品単価にも課題がある場合がほとんどです。

低単価の商品ばかりだと、講師業・先生業の場合は時給単価がかなり低くなってしまうので継続することができません。

もちろん、商品力を上げるか実績も積むことなく単価を上げることはできないので、単価を上げるには多少時間がかかることがあります。

しかし、実績を積みながらサポートを充実した内容に商品を構築することで高単価の商品を作ることができます。

高単価の商品構築については、別記事で詳しくお伝えしていく予定です。

先入観を捨てて相手の問題解決に徹する

講師業・先生業では当然問題解決能力が求められますが、一方的な考えをお客様に押し付けて解決しようとするとうまくいきません。

経験を積むほど「たぶんこのパターンはこう提案すればいい」と問題解決の型もわかってきますが、一方で先入観には注意しないといけません。

「これはこういうことかな?」と思っても、お客様の相談内容の本質、本当に解決してほしいことが違うことがあります。

間違った受け取り方をしないように、先入観や固定概念を捨てて、相手の質問や相談に対して納得いく形で問題を解決する必要があります。

講師業・先生業が多くなった昨今、相手の悩みや本当に解決したいことを引き出す能力はほぼ必須です。

これはコーチ、コンサル業や研修・セミナー講師に限った話ではなく、お教室や習い事に関しても同様です。

相手がどのような能力・スキルを求めているのかよく把握し、相手のニーズや目標に合った教え方をしましょう。

【講師業・先生業の情報発信】成功するブログと失敗するブログ

講師業・先生業で成功するブログ

講師業・先生業は、見込み客に情報を提供できるブログは、とても相性がいいです。

そのため、講師業・先生業の方にブログをおすすめするのはもちろんなのですが、一生懸命ブログを書いてお客様が来ている人とそうでない人がいます。

講師業・先生業で失敗する人のブログ

失敗するブログ

まず、いくらブログを書いても問い合わせがない人には特徴があります。

【ブログを書いても問い合わせがない人の特徴】

  • 商品に関係のない日記ブログになって情報提供になっていない
  • ノウハウを出し惜しみしている
  • ところどころネガティブ、批判・悪口も多い
  • 理想とするお客様に向けて書いていない
  • 専門的なノウハウ・スキルについて一生懸命書いている

おそらく上の4つは、なんとなく想像つくと思います。

ただ、最後の「専門的なノウハウ・スキルについて一生懸命書いている」については、「いいことでは?」と思った方も多いのではないでしょうか?

たしかに見込み客の方に、自分の提供できる情報を出し惜しみなく発信する姿勢は大事です。

しかし、一生懸命発信するあまり「難しい」「固い」「説明調」になっていないでしょうか?

ブログに限らず、メルマガでもそうなのですが、つい専門知識が多すぎたり、中上級者向きのノウハウを書いてしまったりする方は結構いらっしゃいます。

自分にとって当たり前のことなので、ついお客様のレベル感を忘れてしまうのです。

講師業・先生業で成功する人のブログ

成功する人のブログ

つまり、講師業・先生業で成功している人のブログの共通点は、お客様のレベル感に合わせているということです。

  • 専門用語を使いすぎない
  • 理論を説明するより事例を出すなどしてわかりやすく説明する
  • 基礎的な項目からブログに書いていく

自分にとって当たり前のことは、お客様にとっては当たり前ではありません。普段自分使っている言葉は、お客様にとっては全然わからないことなのです。

「これくらいの情報提供ではお客様は満足しない。もっと役に立つ情報を出さなければ」と思って書いたブログほど要注意です。

「こんなの書いてもいいのかな?」と思う内容くらいがちょうどいいこともあります。

一生懸命説明しようというより、一歩引いてお客様のレベル感を考えながらブログを書いてみることも必要です。

もし、中上級者向きの内容であれば、その旨を伝えたうえでブログを書くようにしましょう。

【まとめ】自分の専門性で相手の課題を解決できる魅力ある講師に

以上、講師業や先生業で成功するためのポイントをお伝えしました。

今は講師業や先生業で起業する人が増えてきており、お客様も以前よりは高い問題解決能力を求めるようになっています。

しかし、自分の専門性や経験を武器にして、相手の課題を解決して直接喜ばれる講師業の仕事はやりがいのある職種であることは変わりません。

「こんなことを教えて欲しい」と言われ、課題を解決することに喜びを感じ、プロとして突き詰めていくと高単価商品を作れますし、喜びも感じます。

ぜひ、本記事を参考にして、お客様の役に立って喜ばれる講師業・先生業になる最初の一歩になれば幸いです。

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