起業塾やセミナーに行ったり、ビジネス書を読んだりすると、必ずと言っていいほど言われることが「行動力」に関することです。

「起業して成功するには何よりも行動することです!」

「でもノウハウを知っても行動する人はごくわずかです!」

このようなことは、1度は聞いたことがあるかと思います。

もちろん行動力の必要性は否定しません。むしろ、以前より「即断即決」「即行動・実践」が求められているように感じます。

そうは言っても「行動が大事なのはわかっているけど行動できない」と思うこともあるのではないでしょうか?

そこで今回は、行動するメリット・デメリットとともに行動力を上げてビジネスで成功するポイントについてお伝えします。

【この記事のポイント】

  • 「行動できない」と思っても行動できるためのポイントがわかる
  • 行動するメリットだけでなくデメリットもわかるので、行動する注意点もわかる
  • 今までよりも早く正しい決断をして行動に移すためのポイントがわかる

行動力を上げるメリット

行動するメリット

いろんな本やセミナーで「行動力が大事」と言われるように、ビジネスで行動力を上げることは大きなメリットがあるのは事実です。

まずは、起業家が行動力を上げるメリットについてまとめます。

成果が早く得られる

行動力のある人は成果が早く出ると言われますが、実際に起業家を見ていても感じます。

行動するまでのスピードが早く、しかも習慣化ができる人は、ビジネスの加速も早い傾向にあります。

考えるより先に行動するタイプの方だと最初は失敗も目立つこともありますが、失敗を次に活かすのも早いです。

そのため、徐々に正しい判断ができるようになり、結果的に早いスピードでビジネスが軌道に乗ります。

経験・スキルが早く身に付く

行動力のある人は、良くも悪くもたくさんの成功・失敗を経験しているので、早いスピードで経験・スキルが身に付きます。

もちろん、取り返しのつかない失敗はしない方がいいので慎重になった方がいいこともありますが、実際にやってみないとわからないことも多いです。

「失敗を恐れない」とは言わないまでも、失敗したとしても経験・スキルは蓄積されます。

やはり、知るだけではなく、実際にやってみることでビジネススキルは積み上がっていきます。

ビジネスチャンスをつかむことができる

行動力のある人は、様々な情報をつかむこともできるようになり、様々なビジネスチャンスがやってくることがあります。

やってみなければわからないもので、試行錯誤しながら起業当初は想像していなかったビジネスに発展することは珍しくありません。

行動力を上げるデメリット

行動するデメリット

行動力を上げることは、メリットだけでなくデメリットもあります。

ただ行動力を上げるだけでなく、次のことも念頭に置いて「行動派」だけでなく「慎重派」の視点も併せ持つことも場合によっては必要です。

中途半端になりやすい

ノウハウをインプットしてあれこれ行動ばかりしていても、中途半端になって結果的にあまり身に付かないことがあります。

行動することはたしかに大切ですが、人が持つ時間には限りがあります。

行動しても結局やり切れずに中途半端に終わってしまい、また別のノウハウを求めることを繰り返してはノウハウコレクターと大差ありません。

大量行動はしっかり自分の経験・スキルとして身に付けばいいのですが、やり切れずに疲弊したり無駄にお金を失ったりすることもあります。

あれもこれも行動するのではなく、一つひとつ実践してみて、結果を見てから次の一手を考えるようにするといいでしょう。

お金と時間を失う可能性がある

行動力を上げると、思い切った行動を取ってしまうこともありますが、大きなリスクを抱えることもあります。

例えば次々と高額の塾やセミナーに通ったり、店舗展開したりするなど大きな投資が伴う場合は無理をしないようにしましょう。

確実に今の自分に必要なものであれば、お金や時間の投資に対して迅速な決断も必要ですが、違和感を覚えたら慎重に考えることも必要です。

そうでないと、本当に必要な情報が入ってきたときにお金や時間をかけることができません。

行動力を上げつつ、正しい判断もできるようにすることが、起業して早いスピードで成功するポイントです。

起業してからビジネスを加速するための行動力を上げる9つの方法

行動力を上げる方法

「行動力が必要なのはわかっているけど、行動できないから困っている……」

冒頭でもお伝えしたように、このようなことは誰でもあり得ます。

しかし、「行動できない」を「行動できた」に変えるためには、いくつか方法があります。

次に紹介することで、1つでも当てはまることであれば試してみてください。

必要性をよく考える

「〇〇をするつもりだったけど行動できない」という方は、その○○に該当することの必要性を考えてみるといいかもしれません。

なぜかというと、行動できない多くの理由の1つが、必要性を感じていないためです。

心のどこかで必要性を明確に感じなければ、「行動したくない」「行動しなくていい」と考えます。

本当に必要性がなければ、「行動しない」ということが正解かもしれません。

先にお伝えしたように、行動することによるデメリットもあるので、行動しない選択も時には必要です。

ただ、必要性を明確にしないと行動しない自分を責めてしまったり、モヤモヤしてしまったりします。

このようなときは、やりたいと思っていたことが本当に自分にとって必要かどうか、目標設定を見直してみましょう。

本当に必要なことであれば、行動へのモチベーションは上がりますし、必要なければ思い切って手放すことができます。

ワクワクするかどうか考える

自分が行動できないことに対して必要性や目標設定を見直すときに、ワクワクすることかどうかも考えてみましょう。

具体的には目標を達成した自分がワクワクするかどうかです。

目標を達成したときの自分の姿が想像できて、ポジティブな気持ちになるなら行動へのモチベーションが上がります。

もし、目標を達成したときの自分の姿を想像して、特に何も感じなければ、本当にやりたいことではないかもしれません。

「すべき」「しなければならない」という思考よりは、純粋に「なりたい」「したい」という気持ちの部分で考えてみてください。

そうすることで自分軸ができあがりますから、ブレることなく前に進み、モチベーションを維持しながら行動することができます。

負荷のかからないことから始めてみる

できることから始める

心の底から必要性を感じることであれば、行動のモチベーションは上がります。

ただ、あまりに「がんばろう!」と張り切っていきなり負荷が高いことをしようとすると、今度は習慣化できません。

すぐに燃え尽きてしまわないように、時間的にも心理的にもハードルの低いことから始めてみてください。

例えば、これからブログを始める人が「ブログを毎日1記事書こう」と思ってもおそらく続きません。短期的に続いたとしてもエネルギー切れを起こすでしょう。

「週に2記事は更新しよう」「今日は1000文字くらい書いてみよう」など、自分のペースでできることから始めてみてください。

その方が、長い目で見てビジネスで成果が出るようになります。

考えるよりもPDCAを重視する

PDCA

何でもかんでも「考えるよりは行動しよう」とは言いませんが、あれこれ考えてしまって動けない方は、まずは行動してみることも必要です。

「やってみなければわからない」とまずは動いてみて、成功・失敗したことを振り返りながら改善しましょう。

つまり立ち止まって考えるよりはPDCA(計画→行動→チェック→アクション)を重視し、行動を最適化していくのです。

ビジネスで成功している人に行動力がある人が多いのは、このようにPDCAを回して成果の出る方法を身に付けているためです。

じっくり考えることはリスク管理という点ではメリットも多いですが、成長が遅くなるデメリットもあります。

ちょっと慎重すぎるかな、という方はまずは動いてみることを意識してみてください。

完璧を目指さない

完璧主義の人は、なかなか行動に移せないことがありますが、行動するなら成功も失敗もつきもので、100%完璧はありません。

先ほどのPDCAの話のように、失敗したら改善した方が早く結果が出ることが多いです。

完璧を目指さずに、行動量を上げて改善しながら質を高めていくようにすることが必要です。

似たような人と同じ環境に身を置く

仲間とともに行動する

「行動力を上げる」ための方法でよく言われることに、違う環境に身を置いてみるというのがあります。

起業家であれば起業家同士など、似たような人が集まる環境が集まると、影響を受けて「自分もがんばろう」と思えます。

また、仲間が身近にいることで貴重な情報が得られるようになるのも大きいでしょう。

できれば、自分と同じか、少し先に進んでいる人と同じ環境に身を置くことがおすすめです。

最近はZoomなどオンラインの場で出会う機会も増えています。

リアルの場で出会う方がいいこともありますが、オンライン上で出会った仲間同士でも十分切磋琢磨できます。

付き合う人を間違うと逆効果になることはありますが、ビジョン・ミッションのある人同士で繋がると前に進みやすいのは間違いありません。

うまくいかなければ行動を変えてみる

いろいろ実践してみて、効果が出ないようであれば行動を変えてみることも必要です。

また、ノウハウによっては最初は成果が出ていたけれど、だんだんと頭打ちになってくることがあります。

例えばあるノウハウを身に付けて実践したら集客が増えて売上は上がってきたが、リピート率が低くて、だんだんと売上が頭打ちになった場合です。

その場合は、リピート率を上げるために、多少集客数を減らしてもリピートするお客様を集客するようにした方が効率的です。

もちろん、無駄に大量行動して何もやりきれずに中途半端になるくらいなら、まずは習慣化する姿勢が欠かせません。

しかし、ずっと変化なく同じことを繰り返してもビジネスが停滞し、場合によっては下降することもあり得ます。

PDCAを回しながら、今までの方法を思い切って変えてみるのも、大事な行動力の1つです。

他人の目を気にせず本音で行動する

他人の目を気にしない

なかには、お金や時間、労力の面だけでなく他人の目が気になって行動できないという方もいるかもしれません。

例えば、なかなか自分の本音を言えなかったり、どう思われるのか気になってSNSやブログを投稿できなかったり……。

もちろん、自分が周りにどんなことを話すか、SNSやブログでどんなことを投稿するかは相手の気持ちを客観的に考えた方がいいです。

極端な例ですが、ネガティブなことや他人の悪口・批判ばかり言っていれば、当然人は離れてしまいます。

しかし、明らかに他人の気持ちを害するものでなければ、本音も時々話すのも大切です。

あなたに興味を持ってくれている見込み客や仲間であれば、意外なほど共感して耳を傾けてくれます。

また、あなたにさほど興味のない人であれば、あなたが何を話そうと、SNSやブログで何を投稿しようとスルーするので気にしなくても大丈夫です。

ただ、そうは言っても思わず他人の目が気になってしまう方もいるかもしれません。

その場合は、先に挙げた「必要性があるかどうか」「ワクワクするかどうか」をもう一度考え、目標設定を見直してみてください。

目標が明確になればなるほど、自分軸で行動できるようになるので、仮に多少の批判があったとしても気にならなくなります。

ゆとりを持って行動する

たまに行動しようと張り切る人のなかで、スケジュール帳が真っ黒になるほど予定が埋まっていることがあります。

もし、これが全部自分のやりたいことで必要なことであればいいのですが、時間に多少のゆとりがないとやり切れずに中途半端になることもあります。

そうなれば、効果的な行動とは言えないですし、やがて疲弊してしまうでしょう。

目的は行動することではなく、行動して成果に繋げることです。

もし不安からスケジュール帳を埋めることを「フットワークが軽い」「行動力がある」と感じるのであれば、行動する必要性を考え直す必要があるかもしれません。

【まとめ】行動力を上げてチャンスをつかむ

以上、行動力を上げるメリットとデメリットをお伝えしたうえで、行動力を上げる方法についてお伝えしました。

ただ闇雲に大量に行動して中途半端になるのではなく、必要なことを見極めて、必要な行動を取ることが起業して成功するためのポイントです。

とは言ってもやってみなければわからないこともあるので、確実に自分に必要なものであれば即断即決してスピード感を持って行動に移すことも必要です。

「行動することが大事なのはわかっているけどなかなか行動できない」ときは、本記事を読み返してみて1つだけでも取り入れてみてください。

なお、起業してビジネスを進めるうえで立ち止まるようなことがあれば、以下の記事も併せてご覧ください。

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本記事が、あなたの行動力を上げてビジネスがどんどん好転するきっかけになれば幸いです。

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