無料で気軽に始められるSNSは、Webが苦手な起業家・経営者の方でも比較的取り組みやすい集客やブランディング活用の手段です。
また、インスタ(Instagram)やFacebook、LINEなど、個人・法人問わず様々な職種でビジネス活用の事例が増えています。
しかし、一方でSNSをビジネスで活用しようとしても集客や売上が上がらず、SNS疲れを起こしてしまうケースもあります。
また、SNS集客などは小手先のテクニックも多く、SNSのビジネス活用の本質を忘れてしまいがちです。
そこで、今回は起業家・経営者が、SNSをビジネスで活かして成功するための本質的な運用方法を解説します。
【この記事のポイント】
- SNSをビジネスで活かして成功する本質的な方法がわかる
- SNSのビジネス活用で失敗するケースから必要なことがわかる
- 長期的にSNSを活用して集客やブランディングをする方法がわかる
SNSのビジネス活用がうまくいかない主な3つのケースと対処法
起業家や経営者の方であれば、一度はFacebookやインスタで集客して見込み客と信頼関係を築けないか考えたことがあるのではないでしょうか?
実際、起業塾などで昔からインスタやFacebook、LINEなど様々なSNSの活用術を教えている人は多いです。それだけ、SNSはビジネスの場でも需要が高いのです。
しかし、SNSをビジネス活用しようとしても、集客やブランディングの点でなかなかうまくいかないケースも多いです。
そこで、まずは本質的な運用方法をお話する前に、SNSのビジネス活用がうまくいかない例を簡単にお伝えします。
失敗事例から、SNSのビジネス活用で重要なことが見えてきます。
なお、インスタの活用の失敗例については、以下の記事にも詳しくお伝えしています。
【関連記事】インスタグラムで集客できない人が確認したい5つの失敗
ビジネス色を「出す」「出さない」にこだわる
SNSのビジネス活用でうまくいかないケースで多いのが、ビジネス色を出しすぎるか全然出さないか両極端なケースです。
SNSユーザーの多くは「コミュニケーション」を目的としており、幅広く興味を持って情報収集します。
そのため広告のような宣伝色の強い投稿ばかりしてしまうと、SNSのユーザーに興味を持ってもらえません。
少なくとも、Facebookの友達やインスタでフォロワーになった人に対して、いきなり宣伝のメッセージを送ってしまうと嫌われる可能性が高くなります。
しかし、「SNSで嫌われたくない」と思ってビジネス色をまったく出さないのもうまくいきません。
今度は自分がどんなビジネスで、誰に何を提供しているのかわからなくなります。
プライベートな投稿だけでうまくいっている起業家の方もいます。この場合はプライベートな投稿に見えて実はユーザーに有益な情報を与えていることも多いです(例外的にSNSと相性があまり良くないビジネスをしている可能性もあります)。
特にビジネス色を出す、出さないにこだわるといずれか両極端なケースに陥りがちです。
よくSNSではビジネス色をどれだけ出すかということが焦点になりがちですが、有益な情報かどうかの観点で見直してみましょう。
プロフィールや写真を見直さない
インスタでもFacebookでも「プロフィールの内容や写真が大事」と言われます。
その割には、プロフィールの内容や写真を見直している方は少ない印象があります。
もちろん、一度設定すれば長期的に使えるので頻繁に変更する必要はありません。
ただ、次のような場合はプロフィールの見直しを図った方がいい場合があります。
- ビジネスの方向性やお客様の属性が変わってきた
- 新しいコンテンツを作った
- 昔の写真を使い続けている
SNSは日々の投稿に関心がいきがちなので、案外プロフィールは見落としがちです。
しかし、自分のビジネスの方向性に変化が出てきたら、プロフィールも見直しが必要です。
特にインスタの場合は「投稿→プロフィール→ブログやホームページ→お問い合わせ」という集客導線ができる設計になっていますので、たまに見直しを図りましょう。
【関連記事】見込み客が集まるインスタの魅力あるプロフィールの書き方とは?
ネガティブな投稿を「する」「しない」にこだわる
SNSのビジネス活用を学ぶ際、「ネガティブな投稿をするな」というのを一度は聞いたことがあると思います。
たしかに誰かの悪口や批判や、日本や世界の情勢に対する批判はマイナスイメージになります。
人を不安にさせるような投稿、自分の正義を振りかざすような投稿ばかりもマイナスです。
ネガティブな投稿が多いと、おそらくビジネス活用させるどころか、不快感を与えてしまいフォローを外されることになるでしょう。
ただ、ご自身の投稿がネガティブかどうかを気にしすぎるのも少し違うと感じています。
実際に、人に不快感を与えないか気にしすぎるとSNSに投稿できなくなることもあります。
例えば、次のような投稿であれば、ネガティブとは捉えられないのではないでしょうか?
- 自分の失敗例を話してどう乗り越えたかを話す
- 批判や悪口ではなく、建設的な意見や自分の想いを言う
これはブログやメルマガでも同様なことが言えて、大事なことはユーザーにとって有益な情報か、共感を得られる内容になっているかどうかです。
「こんなこと投稿して嫌われないかな」と思ったら、まずは見込み客が求める情報になっているかどうかを考えてみると答えが見つかることがあります。
SNSをビジネス活用して成功するための本質的な運用方法6選
今までお話したことを踏まえて、SNSをビジネス活用して成功するための運用方法についてお伝えします。
上記のSNS活用でうまくいかないケースから見えてくることは、ビジネス活用で必要なことは見込み客にとって有益な情報を与えるということです。
では、SNSではどのような情報を発信し、どのように考えていけばいいのでしょうか?
また、SNSで情報発信するうえでのコツについてもお伝えします。
目的を決めてからビジネス活用するSNSと発信する情報を考える
SNSでビジネス活用するのであれば、どういった人を見込み客とするか、どんな商品を提供するのかを決めてから選びます。
そうしなければ、どんなSNSが適切で、どんな情報を発信したらいいかがわからないためです。
- どんな商品を購入してほしいのか
- 見込み客はどんな人がいるのか
- どんなことに興味を持ち、どんな情報を求めているのか
上記のことを明確にすると、「どんなことを発信すればいいか?」が自然と考えやすくなります。
また、どんなプロフィール内容や写真にしたらいいかも答えが出てくるでしょう。
ブログでもメルマガでも同様なことが言えるので、以下の記事で紹介していることを参考にしてください。SNSの投稿にも十分役立ちます。
【関連記事】ブログ集客で成功するなら最初の記事が大事!でも何を書けば良い?
利用するSNSの特色を理解する
ビジネスで活用するSNSには、様々なノウハウがあります。インスタにFacebook、Twitter、TikTokなど様々ですが、各々相性や特徴があります。
動画を使ったアプローチするのか、ブログと連携していくのかによっても変わり、同じSNSを使うにしても運用方法も変わります。
場合によっては、1つだけでなく複数のSNSを活用した方がいい場合もあります。
起業家や経営者の方であれば、インスタやFacebookはたしかにおすすめですが、活用方法は人それぞれ異なり、答えは1つではありません。
各々のSNSの特徴については、以下の記事で詳しく解説しています。
【関連記事】SNS集客のメリット・デメリットと適切な選び方・活用方法
見込み客の悩みや興味あること、知りたい情報を知る
「見込み客にとって有益な情報」と言っても、どんな情報を発信すればいいかわからないという方も多いかもしれません。
この点については、ご自身が仕事をしていくなかで、お客様の興味関心や悩み事、必要な情報をリサーチするしかありません。
ただ、リサーチといっても、数値を使って細かく分析するのではなく、日常の仕事のなかでアンテナを張ることで見つけやすくなります。
- 日々お客様と接して感じること
- お客様からよく質問されること
- お客様がよく使う言葉や悩みでGoogleやYahoo!知恵袋などで検索してみる
SNSの投稿は、申込みに直結するような宣伝色の強い投稿や、ブログやメルマガで伝えるような細かいノウハウまで伝える必要はありません。
まずは「知ってもらう」「興味を持ってもらう」「共感してもらう」ことが重要です。
そのため、ブログやメルマガに比べれば、肩ひじを張らずに短文と写真で投稿することでも大丈夫です。
少しでも伝えたいという気持ちがあれば、投稿してみましょう。
参考にしたいSNSアカウントを探してみる
「顧客に有益な情報」「共感してもらえること」と言っても、なかなかどんなことを投稿したらいいかわからないかもしれません。
また、SNSを始めたばかりの頃は、「こんなこと投稿して嫌われないか?」と不安になることもあるかと思います。
その場合は、インスタにしてもFacebookにしても、参考にしたい起業家や経営者のSNSアカウントを探してみるのも有効です。
インスタであれば成功している起業家や経営者のアカウントは検索ですぐに探すことができます。
また、Facebookであれば、身近に尊敬している起業家のアカウントを参考にするのもいいでしょう。
参考にしてみることで、「こんなことも発信していい」「これは共感する」と言ったポイントが見つかることがあります。
参考になるアカウントを見つけることで、投稿の心理的ハードルはかなり下げることができるでしょう。
不快感を与える投稿の特徴を知って避ける
先ほど、ネガティブな投稿と、そうでない投稿の違いについてお伝えしました。
ときには勇気を持って発信したい内容もありますが、なるべく見込み客に不快感を与えたくないものです。
ただ、見込み客が不快に感じる投稿にはある程度特徴があり、例えば以下の投稿については慎重になれば大丈夫であることが多いです。
【不快感を与えやすい情報の特徴】
- 名誉棄損に該当するほどの他人や他社への批判、中傷
- 政治などの報道に対する過度に強い主張や不謹慎な投稿
- 節度をわきまえない不快感を与える画像(汚い、暴力的など)
- 事実と違っている内容
- ジェンダー、人種など差別と思われる投稿
また、この点は、多くの方にとっては当たり前のことなので、過度に神経質にならなくても避けられることです。
少し気を付けないといけないのは、ジェンダー、人種など差別と思われる投稿です。
過去に、化粧している女性としていない女性で、男性の態度が全然違うという趣旨の化粧品のCMが批判を浴びたことがありました。
これは、容姿によって異性の態度が変わるという点が、差別的な内容と捉えられたためです。
かなり昔であれば、そこまで問題にならなかったかもしれませんが、ここ数年はジェンダーに関することは、敏感な人が増えています。
うっかりと差別を助長するような投稿すると、炎上するリスクが昔より高くなっているので気を付けましょう。
見込み客によって投稿時間のベストタイミングは違う
よく「SNS投稿時間は〇時頃がおすすめ」という話をよく聞きます。
これは、インスタやFacebookをはじめ、新しい情報ほどユーザーに気付いてもらいやすいためです。
ただ、ビジネス活用するのであれば、SNSの投稿時間のタイミングは、見込み客の属性によって変わってきます。
例えば会社勤めのサラリーマンを対象としている方であれば、始業前の朝8:00~9:00、もしくは帰宅後18:00以降の時間帯となります(平日の場合)。
しかし、子育て中の主婦の方を対象とすれば、家事などがいったん片付く昼間の時間帯や、子どもの寝かしつけが終わる22時頃が良いタイミングです。
フリーランスや起業家を対象としているのであれば、特に投稿の時間帯はあまりこだわらなくていい場合もあります。
メルマガの配信時間も同じことが言えますが、見込み客に合わせて、適切な時間帯に情報発信するといいでしょう。
見込み客の属性によって目安はありますが、目安をもとに何回か試してみると、最善の時間帯が見つかります。
【まとめ】見込み客の必要な情報、共感できる内容を発信する
以上、起業家・経営者がSNSをビジネスで活かして成功するための本質的な運用方法について解説しました。
SNSのビジネス活用、集客、マーケティングについては、多くのノウハウや情報があります。
ただ、業種や見込み客の属性によって適正は違いますし、事業規模によっても戦略は大きく違ってきます。
ただ、共通する点は、SNSでうまくビジネス活用している起業家や経営者の方は、決まって見込み客に必要な情報、共感できる内容を発信しています。
そのため、プライベートではなくビジネスでもSNSを活用したい場合は、誰にどんな情報を届けたらいいかを明確にすることが大切です。
本記事が、SNS投稿のハードルが下がり、ビジネスに大きく活用できるきっかけになれば幸いです。
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