独立された方、起業家の方、中でも起業初心者の方であれば、「軌道に乗るまでどれくらいかかるかな?」と1度は考えるかと思います。
なかには、もっとビジネスを加速させたいけれど、うまくいかないことや動きが止まってしまうことがあったり、思い描いている理想と違ったりしてモヤモヤすることもあります。
私自身、派遣社員をやりながら、軌道に乗るまで目標をたてて、思い切って高額の講座や講義への参加、起業塾をかけもちしたこともありました。
そこで、起業初心者の方、起業家・経営者の方に向けて、軌道に乗るまでの期間や、ビジネスが今以上に加速するためのポイントをお伝えします。
【この記事のポイント】
- 独立起業してから軌道に乗るまでに何をすればいいかわかる
- 起業家、個人経営者として目標を持ち、必要な行動を取ることができる
- 起業家、個人経営者として次のステージに進むにはどうすればいいかわかる
目次
起業して軌道に乗るまでどれくらい?
まず、独立起業して軌道に乗るにはどれくらいの期間がかかるかについてお伝えします。
結論としては、「半年~1年程度」「3年くらい」などと断言することは難しく、目安はあるものの人それぞれというところです。
そのため、自分で目標を設定していく必要があります。
軌道に乗るまでの期間は人それぞれ
独立起業して軌道に乗るまでは、業種によって傾向は大きく変わりますし、現在手にしているリソースやスキルによって大きく違ってきます。
例えば医師がクリニックを開業する場合と、資金を多くかけずにネット起業するのでは状況がまったく違います。
一般的には「独立起業したばかりであれば半年~1年」などと言われることもありますが、これもあくまで目安です。
黒字になるまで2~3年かかるビジネスモデルもありますし、起業後すぐに黒字になるビジネスモデルもあります。
後者の方がリスクのない独立起業と言えますが、成功・失敗という観点では別の話になるので、どちらが良い、悪いという話ではありません。
むしろ表面的な知識だけで資金的なリスクが低い無形ビジネスで安易に起業して、うまくいかないケースもたくさんあります。
また、独立起業されている方が現在手にしているリソースによっても大きく違ってきます。
外注費やスタッフ採用に充てるだけの資金力があれば、リスクはあるものの軌道に乗るまでは早いでしょう。
逆に、資金力や経営方針などの観点で、できるだけ1人でビジネスをして、スタッフ採用は最小限にしたいと考える方もいます。
これは業種や起業家本人の性格によって向き不向きがあるので、これもどちらが良い、悪いという話にはなりません。
このように、独立起業してもビジネスモデルが大きく違うので、あまり他の起業家と比較して焦ったり落ち込んだりしないことが大切です。
「軌道に乗る」の定義が違えば期間も違う
起業家・個人経営者の方に質問があるとすれば、「軌道に乗るとはどういうことですか?」ということです。
おそらく、複数人の起業家・個人経営者にこの質問をすれば、以下のように様々な回答が得られるでしょう。
- 月収50万円を継続できたとき
- 半年先までの仕事が決まり収入が見込めるとき
- 好きな日に休んでも大丈夫になったとき
- 法人化するとき
- 大起業から案件を受注できるようになったとき
- 新規事業を立ち上げられるようになったとき
- 自分のやりたいビジネスに集中できるようになったとき etc……
このように、「軌道に乗る」の判断基準は様々あります。
一見すると周りから見れば「軌道に乗っている」人でも、自分では満足していないかもしれません。
実際に、起業して目標を達成すると、次の夢や目標が出てくる起業家がほとんどです。そのため、もっと高いところを目指すという良い意味でも、現状に満足している人は少ないかもしれません。
このように考えると、「軌道に乗った」「軌道に乗らない」というのは、人によって個人差があるので、ますます期間の目安をお伝えするのが難しくなります。
大切なことは各々で目標を明確にすること
軌道に乗るまでの期間や定義が人それぞれであれば、他の起業家と比較してみたところで、あまり意味はありません。
しかし、期間を定めずにビジネスをすればいいかと言われれば、決してそんなことはなく、自分の夢に対して明確な目標を持つことが大切です。
人によって思い描いている理想は各々で違うので、「〇〇月までに、△△を達成する」といったものを自分で決めなければいけません。
そして、決めた目標を達成するには、具体的にどうするかを考えていきます。
例えば「月〇人集客を安定させる」「ブログを週に〇記事書いて情報発信する」「インスタを始める」といったものです。
とはいえ、「〇〇月までに、△△を達成する」と目標を立てても、モチベーションが続かないこともあるかと思います。
その場合は、次の点で目標を見直してみてください。
- 現実的に達成可能な目標かどうか?
- 目標を達成して何がしたいのか?
- 目標達成したときの自分やお客様の状態をイメージできるか?
- 自分やお客様が本当に望んでいることなのか?
つまり、自分の本音から反しない範囲で目標を立てることが大切です。
当たり前のように聞こえるかもしれませんが、自分の本音が正確にわかっている人は多くありません。
目標を立てたときに感情が動くかどうか、自分の本音と向き合いながら目標を立ててみてください。
ビジネスが今以上に加速するための5つのポイント
「独立起業して軌道に乗る」という状態が人それぞれとはいえ、軌道に乗りたいと考える方の大半は、今以上にビジネスを加速させたいと考える方がほとんどでしょう。
そこで、独立起業して軌道に乗り、ビジネスを今以上に加速させるためのポイントについてお伝えします。
ただ、以下のことは明確な目標があって取り組むことが前提なので、まずは自分が達成したい目標を明確にしましょう。
自分のやりたい仕事に絞っていく
起業して長い人はもちろん、意外と起業したばかりの起業初心者方でも、複数の肩書きや専門性で仕事をしている方が多くいらっしゃいます。
これは決して珍しいことではなく、例えば料理教室を運営している人がカウンセリングも始めるようなことはよくあります。
ご自身の持っているスキルが1つではなく、お客様のニーズに合わせて気付いたら複数の事業を立ち上げた方は多いでしょう。
「1つのことしかやってはいけない」という起業のルールはなく、むしろ複数の収入源を持っているのは素晴らしいことだと思います。
しかし、仕事をしっかりと選び、自分にとっては今後あまりやりたくない仕事を手放す勇気も時に必要です。
例えば、
- 時給単価を考えたら割に合わない
- お客様から依頼されれば引き受けるが実は好きではない
- お客様との相性があまり良くない
このように、実はあまり好きでない仕事を手放して、軌道に乗っている仕事にだけ絞っていく方が幸せで、売上も上がる場合もあります。
独立起業したばかりで、あまり仕事がない状態の起業初期は、依頼されたことは引き受ける姿勢も大事です。
最初からえり好みをしていては、貴重な経験や実績を積むことが難しい場合もあるからです。経験を重ねることで向き不向き、好き嫌いもわかってきます。
そうして、だんだんと複数の肩書きを持っていくことは良いのですが、時間も有限なので、自分の目指す方向に絞っていくようにしましょう。
ステージに合わせて仕事を変えていく
「自分のやりたい仕事に絞っていく」にも通じるところですが、自分のステージに合わせて仕事を変えていくのも1つの手です。
例えば、エステサロンを経営している方が、エステ専門の起業コンサルタントを行うようなケースです。
このように、自分が今まで専門的に行ってきたことを、似たような起業を考えている人に教えるようになるケースは比較的見られます。
あくまで例としてお伝えしただけなので、すべての人に「コンサルタントになろう」「講師業をしよう」とお伝えするつもりはありません。
むしろその逆です。その経験値はあっても、その専門のお仕事で、実際にあなた自身が、独立起業して成功をした経験がないのであれば、まずは、ご自身が「起業して成功した」経験が必要と考えます。
また、ただ単に「こっちの方がお金になりそう」という基準で仕事を選ぶと、どうしてもモチベーションが維持できませんし、信頼を失い、お客様との関係も悪化します。
しかし、自分のステージに合わせて仕事を変えていく、専門性を活かして新しい事業を立ち上げる時期がやってくることもあります。
ご自身の目標やビジョンによって選択肢は変わってきますが、自分のステージによって仕事が変化することも視野に入れると良いと思います。
「どうすればできるか」を考える
何か新しいことにチャレンジするときに「お金がない」「時間がない」などと躊躇した経験がある方は多いと思います。
もちろん、大きなリスクを背負ってまでやろうとは言いませんが、何かを理由にせっかくのチャンスを諦めてしまうのももったいない気もします。
何か新しいことに挑戦するときは、自然と「今のままでいいんだよ」と引き戻そうとする心理的な力が働きます。人間の脳は現状維持を選択するようにできている・・・と聞いたことがある方も少なくないと思います。。
たしかに慎重に検討しないといけないこともありますが、何かできない理由が浮かんだときは、「どうすればできるか」を考えてみてください。
例えば「お金がない」であれば、例えば・・・小規模事業者持続化補助金などの補助金や助成金で解決できるかもしれません。
「時間がない」であれば、もしかしたら後述するように外注を増やしたり、スタッフを雇用したりする時期かもしれません。
「どうすればできるか」ということは、先にお伝えした明確な目標があると、自然と考えるようになります。
どうしても手に入れたいもので、しかも確実に手に入るなら、「真剣にどうするか?」を考えます。「これも、人間の脳の仕組みである」とおっしゃる方もいらっしゃいます。
逆に明確な目標があれば、不要なこと、リスクの大きいだけのことに手を出そうとはしなくなり、正しい判断ができるようになります。
だからこそ、イメージが明確に浮かぶくらいの目標を立てたり、夢を持ったりことが大切なのです。
外注や雇用などで自分の業務を手放していく
日々の業務で忙しいのに、ビジネスが停滞しているようであれば、外注をしたりスタッフを雇用したりする時期かもしれません。
起業初期の頃であれば、資金力の事情などでなかなか外注を探したり、雇用をしたりすることはなかなか考えられないかもしれません。
ただ、1人で動いていると、少しビジネスが順調に動けば、すぐに手一杯になってしまいます。
会社員と違って、起業したら仕事とプライベートの境界が曖昧になりますが、それでも朝から夜遅くまで働いて、ご自身が疲弊していれば問題です。
その場合は、人の力を借りることを検討する時期かもしれません。
ただ、外注したり、人を雇用したりすれば、すぐに仕事が楽になるとは限りません。
何を依頼するかにもよりますが、マニュアルを用意したり、業務を丁寧に指示したりする必要もあるでしょう。
また、仕事を手伝ってくれる人との関係性も重要です。もし、関係性が悪いようなら、かえってストレスが溜まる要因になります。
もし、外注や雇用などで誰かに仕事を手伝ってもらうのであれば、長い目で接することも必要です。
短期的な売上の増減に一喜一憂しない
明確な目標を持つことにも繋がるのですが、長期的な視点を持ち、短期的な売上の増減に一喜一憂しない方が、モチベーションを維持しやすいです。
とはいえ、「今月の売上がいつもより低い」など目先の売上が気になるのもわかります。
ただ、短期的な売上に一喜一憂してしまうとストレスになるのはもちろん、不要な焦りが出てきて、やらなくていい無駄な行動を取ってしまいがちです。
また、売上が上がったら不安がなくなるかというと、決してそんなことはありません。
一喜一憂するのが習慣的になってしまうと、売上が良い時期でも「また売上が下がったらどうしよう」と不安になってしまいます。
売上が上がっても下がっても不安……では独立起業しても楽しくありません。
もちろん、固定費など売上に関わらず、かかるお金は見直した方がいいかもしれません。
季節変動などの要因もなく、働く時間を減らしていないのに売上が停滞しているなら、軌道修正を考える必要があります。
しかし、一番大事なことはご自身の目標や夢に向かって、前に進めているのか、停滞しているのか、ということです。
明確な目標や夢を持つことで、「現状より良くするにはどうすればいいか」を冷静に考えることができます。
情報発信やブランディングなど、結果が出るまである程度時間がかかるものもあります。
一過性の売上の増減に左右されるのではなく、最終的に目標を達成していればいいので、長期的な視点で考えるようにしましょう。
【まとめ】明確な目標を立ててビジネスを加速する
以上、独立起業が軌道に乗るまでの期間とビジネスが加速するための5つの重要ポイントについてお伝えしました。
軌道に乗るまでの期間は業種や各人それぞれで、またすぐに軌道に乗りやすい、資金的なリスクの低い業種が良いとは限りません。
また、理想としている状態も各々で違って当然なので、個々が目標を立てて、達成後の状況がイメージできる段階まで落とし込むことが大切です。
そのうえで、さらにビジネスを加速させるうえで、自分にとって何が必要かを明確にして、行動していきましょう。
なお、起業して飛躍したいと考えている方は、次の記事も併せてご覧ください。
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