ブログがなかなか更新できないという理由のなかで、もっとも多いのが「忙しくて書く時間がない」もしくは「時間をかけても書けない」というものです。
日々の忙しい時間のなかでスキマ時間を見つけても、いざブログを書き始めたら全然筆が進まないということはないでしょうか?
頭の中には言いたいことはたくさんあるし、記事ネタはあるけれども、いざ書こうとすると全然書けないという方も少なくありません。
そこで今回は、ブログを書こうとしても、なかなか書けない、書いても時間がかかる理由と、ブログを速く書くためのコツをお伝えします。
【この記事のポイント】
- 時間をかけてもブログが書けない理由がわかる
- クオリティを保ちながらブログを速く書くコツがわかる
- ブログ記事の構成の作り方、本文の書き方がわかる
- ブログを速く書くための下準備の方法がわかる
- 完璧主義でブログの筆が進まない場合の速く書くコツがわかる
目次
ブログ1記事にかかる時間はケースバイケース
「ブログ1記事にどれくらい時間がかかりますか?」という質問をよくいただきます。
特にブログを始めたばかりの方は、記事を書いて「こんなに時間がかかるのかな?」と気になることもあるかと思います。
結論から申しますと、ブログ1記事にかかる時間は、その時々、ケースバイケースです。
文章量や内容によってブログ1記事にかかる時間が違う
例えば、「昨日は1時間でサクサクと記事を書き終えたのに、今日はすごい時間がかかっている」
このように、同じ1記事でも、短時間で書き終えることもあれば、時間をかけてもなかなか書けないという経験をした方は多いと思います。
これは、誰でも起こり得ることで、むしろ記事によってかかる時間や労力が違うのは当たり前です。
仮にブログを書くスキルやモチベーションが毎日変わらないとしても、文章量や書く内容は記事によって違います。
客観的な情報を多く調べたり、画像をスクリーンショットしながら手順を丁寧に説明したりすれば、それだけ時間がかかります。
テーマによっても必要な情報量は変わります。
例えば「○○の方法」という記事でも、3つくらいの方法を紹介だけで良いこともありますし、10個以上紹介することもあります。
当然、後者の方が文章量は多くなりますし、それだけ時間がかかります。
これは、ブログを書くことに慣れてきた人でも当然起こることなので、特に気にすることはありません。
ブログ初心者は書く時間がかかる
ブログ初心者は、記事の執筆にどうしても時間がかかります。これは、私を含めて誰もが通る道です。
もともと文章を書くプロであれば話は別ですが、最初から速く書ける方はほぼいません。
そのため、最初の頃は「なかなか書けない」「もうこんな時間」と思っても気にする必要はありません。
徐々にブログを書くことに慣れてきて、3ヶ月くらい経つと速く書けるようになります。
ブログを速く書ければいいとは限らない
本記事では、ブログを効率的に、サクサクと書けるようにするためのコツをお伝えしますが、1つお伝えしたいのは、速く書けばいいとは限らない点です。
先ほどもお伝えしたように、情報量が多い記事や、内容の濃い記事になるほど時間がかかります。
しかし、このように時間をかけて充実した記事にすることで、多くの人に読まれ、共感されるようになります。
Google(グーグル)も、読者に対して必要な情報を的確に届けた記事を高く評価する傾向にあります。
逆に時間をかけずに短時間で書いた記事は、読者にとって物足りない内容になっている可能性があり、速く書ければいいとは限りません。
時間をかけて書いた記事が共感され、見込み客を増やせたのであれば、かけた時間は決して無駄ではありません。
とはいえ、日々仕事や家事で忙しいなかでブログを書く時間を作っているわけですから、少しでも速く書けるようになりたいというのもわかります。
なかなかブログが書けず、時間だけが過ぎていくのであれば改善の余地があります。
そこで、本記事では、ブログのクオリティを落とさずに速く書けるようになるコツをお伝えします。
時間をかけてもブログが書けない5つの理由
では、時間をかけてもブログの筆が進まない理由についてお伝えします。
「まだほとんど書いてないのに、もうこんな時間」と思うようであれば、次の理由が考えられます。
頭の中に言いたいことはあるのに、文章にしようとするとなかなか筆が進まないという方は、ぜひご覧ください。
すぐに文章を書こうとしている
話すことは得意なのに、なかなか文章を書けないという方に比較的多いのが、いきなり文章を書こうとしていることです。
どういうことかというと、構成を考えたり、必要な情報を調べたりすることなく、いきなり書き始めるのです。
これでは、いくら記事ネタやテーマを考えていたとしても、どう書けばいいかわからずに筆が進みません。
そのうち自分でも何が言いたいかわからなくなり、ますます書けなくなる悪循環になります。
結論がよくわからない記事になってしまい、スピードだけでなく記事のクオリティも下がってしまいます。
調べる手間を省いている
上記の「すぐに文章を書こうとしている」ことにも繋がるのですが、時間をかけても書けない方は、調べる手間を省いていることがあります。
ご自身が持っている経験や事例、直接感じたことを書くのは独自の記事になるので、とても大事なことです。
しかし、それらを示すエビデンス事例、理由など、説得力を増して有益な情報とするために調べないといけないこともあります。
場合によっては、省庁や大手企業の調査データ、有名人の格言や過去の有名事例を引用する必要もあるでしょう。
何も調べずに決めたテーマで書こうとしても、自分の頭の中だけでは限界があります。
一見すると、調べることは時間がかかるように思いますが、必要なことは調べて素材を集めた方が、結果的に書く時間は速くなります。
完璧に準備しようとしてしまう
構成を考えたり、必要な情報を調べたり、ある程度準備をしてからの方がブログの筆が進みますが、逆に準備をしすぎるのも問題です。
いきなり感覚で文章を書き始める方も多いのですが、完璧主義な方もかなり多いです。
例えば、構成を完璧に考えようとしたり、情報を丁寧に調べたりしてからでないと書き始めない方です。
たしかに、「テーマを決める⇒素材を集める⇒構成を考える⇒執筆」といったブログを書く流れは大切です。
しかし、これはブログを書きやすくするための方法の1つで、完璧に構成を考えてからでないと書いてはいけないわけではありません。
ある程度見出しを考えることができれば、あとは書き進めてみて、書きながら必要なことを補足することもあります。
完璧に準備してから書こうという思い込みは外すようにしましょう。
細かいことにこだわりすぎる
完璧主義の方で、もう1つ多いパターンが細かいことにこだわりすぎる点です。
「この文章、日本語がおかしくないかな」
「この画像、少し記事と合わないな。もう少しイメージに合った画像ないかな」
「こんなこと書いて大丈夫かな。変な人だと思われないかな」etc……
このように悩みながらブログを書いていたら、あっという間に時間が経ってしまったことはないでしょうか?
たしかに文章の見直しは必要ですが、文章を書きながら直したり悩んだりしては、なかなか前に進みません。
また、細かいことにこだわって時間をかけて悩んでいたことが、実は読者からはあまり問題でないようなことも多いです。
読者の反応に影響することであればこだわった方がいいですが、不要なところはこだわっても時間の無駄になります。
気になる場合は、ブログ添削を受けることで安心できるかもしれません。
パソコンが苦手でブログを書く作業が進まない
これまでは、文章を書く際の問題点についてお伝えしてきましたが、パソコン操作が苦手な場合もブログを書く時間が遅くなりがちです。
この場合、文章を考える時間より、文字の入力や、画像を探す作業に支障が出ています。
これは、パソコン本体の操作が苦手な場合と、WordPress(ワードプレス)の投稿に慣れていない場合のどちらかが原因です。
ブログに限らず、他のパソコン作業にも苦手意識のある方は、下記の記事を併せてご覧ください。
知っておくだけで、作業の効率が上がることもあります。
【関連記事】パソコンが苦手な人でもサクサクと仕事するためのお得なコツ
準備が足りない場合のブログを速く書く4つのコツ
ここまで、時間をかけてもなかなかブログが書けない理由について5つお伝えしました。
- いきなり文章を書こうとしている
- 調べる手間を省いている
- 完璧に準備しようとしてしまう
- 細かいところにこだわりすぎてしまう
- パソコンが苦手で作業が進まない
最後の「パソコンが苦手で作業が進まない」を除けば、大まかに、準備が足りない場合と、完璧主義で準備をしすぎる場合に分けられます。
相反する特徴ですが、ブログの筆がなかなか進まない大きな理由は、この2点です。
そこで、まずは準備が足りない場合に、構成の作り方など具体的にどんな準備をすればいいかについてお伝えします。
ブログの構成①導入・記事本文・まとめ
ほとんどのブログやコラム記事の大まかな構成は、上図のように導入、記事本文、まとめの3つで成り立っています。
導入は、リード文とも呼ばれる、記事の大まかな概要を伝える書き出しの部分です。
具体的には、以下の記事概要について簡潔に、約300文字程度を目安に書いていきます。
- 想定している読者が普段悩んでいること
- 記事を読むことで悩みが解決できることを伝える
- 記事を読むことで読者が求めている情報が得られることを伝える
導入を書く理由は、読者に簡単に記事内容をつかんでもらい、スムーズに続きを読みたくなるようにするためです。
導入がないと興味付けできず、読者が離脱する傾向にあるので、必ず書きましょう。
そのあとに、メインとなる記事本文を執筆します。この部分の構成の方法は後述します。
記事本文を書き終えたら、まとめを書きます。
まとめでは、記事の結論やおさらいを書く場所で、一番伝えたかったことは何か、どういう行動をしてほしいかを書く部分です。
まとめがないと、「結局どうすればいいの?」「記事の内容を忘れてしまった」と、次の行動に移してもらえなくなるので、必ず書きます。
まとめについても、簡潔に300文字程度を目安にして書くといいでしょう。
導入とまとめについては、書く時間がかかるものではなく、しかも読者の興味付けを促すためには重要な部分なので、必ず書いてください。
ブログの構成の作り方②記事の見出しを考える
サクサクと悩む時間をかけずに記事を書くには、記事本文の構成をある程度固めることが必要です。
いきなり本文を書き出す人が、なかなか筆が進まない理由は、構成を固めずに書こうとするためです。
そこで、完璧でなくてもいいので構成、具体的には見出しを考えます。
ブログの見出しとは、ここでは「ブログの構成の作り方②記事本文の構成」にあたり、記事の目次に表れてくる部分です。
見出しは大まかに大見出しと小見出しに分かれますが、次のように大見出しと小見出しは関連性があるものになります。
【大見出し】ブログを継続する5つのコツ
――【小見出し】ブログを書く目的・目標を決める
――【小見出し】書くと決めて、スケジュールに組み込む
――【小見出し】アンテナを立てておく
――【小見出し】学びながら書いてみる
――【小見出し】自分にとってのメリットを明確にする
書く内容に悩む時間を省くためには、最低限次の例のように、大見出しだけでも考えるようにしてから本文を書き進めます。
【大見出し】○○の方法・手順
【大見出し】○○をうまくこなす○つのコツ
【大見出し】○○の注意点
【大見出し】○○を実践した事例
【大見出し】△△が起こる○つの原因
【大見出し】△△の解決策
【大見出し】△△の注意点
【大見出し】□□とは?
【大見出し】□□の○つのメリット
【大見出し】□□の○つのデメリット
【大見出し】□□をうまく活用するには?
このように、大見出しをある程度固めてから書くと、いきなり文章から書き出すよりは速く書けるようになります。
上記は、虫食いにしたところを埋めるだけで使えるくらいの代表的なブログの構成例です。
ただ、できれば書こうとしている記事のキーワードをGoogle検索して、表示された記事の構成も参考にしてください。
もちろん、そのままコピペをしてしまうとか、知ったかぶりをしてはいけませんが、参考記事をヒントにしながら、想定する読者が知りたい情報を把握できます。
また、「自分だったらこう伝える」というところが出てくるので、さらに構成が固まってきます。
ブログの構成の作り方③書く順番
次の順番でブログを書き、各作業を分けて考えると、結果的にブログを速く書き終えることができます。
①記事の見出しをある程度考える
②記事の本文を書く
③導入(リード文)を書く
④まとめを書く
⑤イメージ画像を選定する
⑥文章を見直す
導入とまとめについては、記事本文を書き終えてからの方がまとめやすいことが多いです。
記事本文の書き方にも型がある
見出しをある程度固めたうえで、さらにブログを速く書くには、記事本文の書き方にも型を持つことをおすすめします。
そうすることで、どんな文章を書けばいいか迷うことがなくなります。
例えば代表的なのは、「起業初心者でもブログを書き続けるコツ」でも紹介したPREP法です。
PREP法は、ひとつの見出しに対して「結論⇒理由⇒証拠・事例⇒結論」という順番で本文を書いていく方法です。
結論 | この見出しで一番主張したい内容、結論 |
理由 | 主張したい結論の理由 |
証拠・事例 | 裏付けとなる事例や個人的な経験、具体的な方法、調査データなどの引用 |
結論 | 結論を繰り返す |
必ずしもPREP法で書かないといけないことはないですが、簡潔に読者を興味付ける型なので、覚えておくと便利です。
例えば以下の文章はPREP法で書かれています。
ブログを書くならPREP法を用いるようにしましょう。(ここまで結論)
なぜなら、PREP法を使うことで、簡潔明確に、ストレスなく読者に内容を伝えられるからです。(ここまで理由)
ブログがうまく書けないAさんに、PREP法をお伝えしたら速く書けるようになり、しかも読者から「役立つ記事ですね」と評判になりました。(ここまでが証拠・事例)
PREP法は、ブログに慣れていない方にも明確にわかりやすく読者に伝える文章を書く方法なので、ぜひおすすめします。(ここまで結論)
読者にとってわかりやすい内容ですし、書き手にとっても書きやすい型なので、記事本文がなかなか書けないという方は試してみてください。
完璧主義な人がブログを速く書くための3つのコツ
ここまで、ブログがなかなか書けない方に向けてブログの構成の作り方や、文章の型をお伝えしました。
ただ、これはあくまでブログを短時間に書けるようになるための手段であって、必ず守らないといけないわけではありません。
あまり完璧主義になると、かえってブログが書けなくなる恐れがあります。
そこで、最後に完璧主義の方が、ブログを速く書くコツについてお伝えします。
とりあえず書き出してみる
完璧主義で、「これが終わらないと次に進めない」という思い込みが強い場合は、とりあえずブログを書き出してみましょう。
ブログを書きやすくするために、ある程度構成を固めることは大切です。
しかし、一種の型にとらわれてしまい、完璧に構成を考えたり、すべての文章をPREP法で書いたりする必要はありません。
構成についても、ある程度ブログを書き進められそうなら、大見出しをいくつか作るだけで書き進めても問題ありません。
書き進めながら「このノウハウについても紹介したい」「こんなコツも紹介したい」と追加の見出しが浮かんできます。
構成をある程度考えたら、あとは書き始めてみましょう。
直すのは最後でいい
「日本語がおかしくないかな」「こんなこと書いて大丈夫かな」……つい、細かいことにこだわってしまう方は、とりあえず最後まで書いて、あとで直す意識を持つと楽です。
一度ブログを書いたあとでも、いくらでも修正はできます。
ブログを書いている最中に細かいことを気にしだすと、なかなか筆を進められず、ブログにかけた時間の割には達成感がありません。
結果的に、よりモチベーションを下げてしまうという悪循環に陥ってしまいます。
「読者に変な人だと思われないかな」「嫌われないかな」と思うことでも、「後で考えよう」と、とりあえず書きあげてください。削除は後からでもできます。
ブログは毎日投稿する必要はないので、できれば書き終えたら1日寝かせてください。
時間を置くことで細かいこだわりを捨て、客観的に自分の書いた記事を見直すことができます。
誤字脱字の確認はもちろん、「こんな感じで書いたらもっと良くなる」「こんな事例を紹介しよう」と、ブラッシュアップできるところが見つかりやすくなります。
ブログを書く作業と、見直す作業は分けて行うと、一気に記事を書きあげることができます。
画像選びにこだわりすぎない
フリー素材でいいので、記事タイトルや見出しの下にイメージに合う画像を入れるのは、文章の読みやすさや視認性の観点でおすすめです。
ただし、画像選びにこだわってしまい、なかなかブログが投稿できないという方も少なくありません。
ブログを書く時間だけでなく、画像選びもこだわりだすと探す時間がとてもかかります。
たしかにイメージとかけ離れた画像は避けた方がいいのですが、何となくイメージに合えば大丈夫です。
また、すべての見出しの下に画像を挿入する必要はなく、まずは大見出しの下や、長い文章が続いている箇所だけでも十分です。
もちろん、記事の途中で図解をいくつか加えているような場合は、イメージ画像は省略しても構いません。
画像選びに時間がかかっている方は、選ぶ画像にこだわりすぎていないか、画像の挿入箇所を絞れないか見直してみてください。
【まとめ】適度に構成を考えたらとりあえず書いてみて、あとで直す
以上、時間をかけてもブログがなかなか書けない理由と、クオリティを下げずに速く書くコツについてお伝えしました。
ブログ記事の構成の作り方や、記事本文の型についてお伝えしましたが、完璧な準備にこだわりすぎないことも重要です。
ある程度構成ができたら、とりあえず書いてみることも大切です。
また、一度書き出したら途中で直そうとせず、とりあえず最後まで書いて、読み返すのは最後にしてください。
つまり、構成を考える時間とブログを書く時間、文章を直す時間に分けて考えると、結果的に悩む時間を減らして速く書けるようになります。
なお、今回は記事ネタがあることを前提としてお伝えしましたが、「書くことがなくなった」という悩みも多いです。
記事ネタの考え方は、以下の記事で詳しくお伝えしていますので、記事のテーマがなかなか決まらない方は参考にしてください。
【関連記事】ブログやSNSのネタ切れを解決して楽に更新するための重要な2つのコツ
ぜひ、本記事を参考にして、クオリティを保ちながら、ブログ記事を速く書けるようになれば幸いです。
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