起業家にとってWeb集客といえば、SNS、ブログ、メルマガなど様々な方法があり、「何から始めたら良いかわからない」という方も多いでしょう。
なかでも、最も手軽に始められるのが、Instagram(インスタ)やFacebookなどのSNSですが、SNS集客にはメリット・デメリットがあります。
また、使い方を間違えてしまうと、何も効果がなく、ただ時間ばかりが過ぎてしまうことになりかねません。
そこで、今回はSNS集客のメリット、デメリット、InstagramやFacebookなど適切な活用方法をお伝えします。
【この記事のポイント】
- SNS集客のメリットやデメリットがわかる
- SNSの正しい活用方法がわかる
- 自分の商品に合ったSNSがわかる
- ブログとSNSの役割の違いがわかる
SNS集客のメリット
SNSというと、代表的なものがFacebook、Instagram、Twitter、LINE、Clubhouse。動画系のSNSという意味ではYou Tubeも含まれます。
SNSは媒体によって特徴は変わってきますが、まずは全体的なSNS集客のメリットについてお伝えします。
Webが苦手な人でも無料で気軽に始められる
SNSの何と言っても良いところは、Webが苦手な人でも、お金をかけずに簡単に始められる点です。
どのSNSも複雑な手続きやパソコン操作は必要なく、スマホだけで使えるので、やろうと思えばすぐにでもスタートできる敷居の低さが魅力です。
広告を利用しなければ、無料で見込み客を集められるのもメリットが大きいです。
利用者が多く、見込み客がたくさんいる場合もある
SNSは利用する敷居の低さもあり、たくさんの利用者がいます。
以下、代表的なSNSの利用者の数です。
約3,300万人(※1) | |
約2,600万人(※2) | |
約4,500万人(※3) | |
LINE | 約8,600万人(※4) |
※1:About Facebook「Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3300万を突破」
※2:cnet Japan「フェイスブック ジャパン長谷川代表が語る『退任の真意』」
※4:LINE株式会社「LINEビジネスガイド」
実際、これらのSNSについては大多数がどれかはやっており、どれもやってないという人を探す方が難しいでしょう。
これだけ多くの人が利用しているのですから、起業家の方にとっては、見込み客の方に向けて発信しない手はありません。
ただし、商品によっては相性がありますので、あなたにとって適切な媒体を選ぶ必要があります。
興味のある人に届けやすい
人は、自分が知りたい情報を何で検索するかというと、一番先に考えられるのがGoogle検索です。
もちろん、Googleの検索を通して自分の商品を知ってもらうことも重要ですが、Google検索だけでなく、SNSでも情報を探す人が多いです。
InstagramやTwitterのハッシュタグ検索
分かりやすい例が、InstagramやTwitterのハッシュタグ検索です。
InstagramやTwitterユーザーは、ハッシュタグで欲しい情報を探すことが珍しくありません。
そのため、ハッシュタグを正しく設定すれば、見込み客の目にとまり、適切な集客導線ができあがります。
拡散力のないInstagramで、短期間でフォロワーを集めることができるのはそのためです。
Instagramは、投稿頻度に比例して、自分と相性の良いフォロワーが付きやすいので、おすすめしています。
クローズドなFacebookのタイムライン
Facebookは、InstagramやTwitterのような検索性には優れていませんが、そもそも実名性の高いクローズドなSNSです。
そのため、興味や嗜好が似たような人が集まりやすく、投稿内容次第では、タイムラインで見込み客の目に止まりやすい傾向があります。
クローズドなSNSなので信頼関係を築きやすく、興味のある見込み客を集めやすい傾向にあります。
情報拡散力を利用できる
SNSによる違いはありますが、自分の投稿に興味を持った人が拡散してくれるのも、SNSの良いところです。
拡散力を利用できる媒体といえば、FacebookやTwitterです。
例えばFacebookでは、あなたの投稿に共感を持った人が勝手にシェアして拡散するようなことが頻繁に起こります。
そうすることで、あなたと友達になっていない人にまで、あなたの情報を届けることができるようになります。
見込み客のニーズをつかむことができる
SNSは、見込み客とコミュニケーションを取るための有効な手段で、情報発信していくと、コメント欄などで様々なやり取りが発生します。
そのため、見込み客がどんな悩みを持ち、具体的にどうなりたくて、どんなサービスを求めているのかがわかってくることがあります。
これはSEO対策(Googleなどの検索結果で上位に表示されるための対策)や広告では得られない、SNSならではの特徴と言えます。
2021年に登場した音声SNSのClubhouseも、参加者の属性が比較的はっきりしているルームに参加して、見込み客のニーズをすることも可能です。
ブログとの連携がしやすい
後述するように、SNSにはメリットだけでなく、様々なデメリットがあります。
特に「長文を書けない、もしくは相性が悪い」「宣伝し過ぎなど、売り込み色が強いとすぐに敬遠される」というデメリットがあります。
しかし、これは長文を書くことができて、読者が求める情報や自分の想いを詳細に書くことができるブログと連携すればデメリットは解消できます。
実際にブログを始めてみるとわかりますが、SNSとの連携はとても簡単です。
また、Wordpress(ワードプレス)でブログを立ち上げた場合、上のようなSNSとのシェアボタンを設置することが可能です。
そのため、あなたの記事に共感を持ってくれた読者が、SNSで拡散してくれるようなことも起こります。
SNS集客のデメリット
以上、SNS集客のメリットをお伝えしましたが、一方で様々なデメリットがあります。
そのため、集客に関してはSNSだけに頼るようなことはせず、あなたの土台となるブログを立ち上げるようにしましょう。
ブログとSNSを組み合わせることで、よりSNSを有効利用できるようになります。
見込み客に役に立つ情報や想いを届けづらい
SNSの投稿は、ブログやメルマガのように長文を書きづらい特徴があり、書いたとしても、なかなか見込み客に読まれません。
そのため、見込み客が本当に求めている役に立つ情報や、自分の想いを届けることが難しくなります。
また、SNSの投稿であまり商品・サービスに特化した内容ばかり書いてしまうと、売り込み色が強いと思われて敬遠される傾向にあります。
そのため、集客手段をSNSに頼ることには限界があり、おすすめできません。
SNS集客に着手する前に、商品構築しながらブログを開始して、SNSと連携することであなたの商品の魅力が伝えやすくなります。
SNSだけではずっと投稿し続けないといけない
SNSとブログには、次の相反する大きな違いがあります。
SNS | 投稿したらすぐに読まれるが、時間の経過とともに情報がかき消される |
ブログ | 投稿してもすぐに読まれないが、時間が経過とともに資産になっていく |
そのため、集客をSNSだけに頼ってしまうと、投稿してもすぐに情報がかき消され、資産化されないので継続的に投稿しなければいけません。
気軽に始めやすい一方で、結果的に時間を奪われることになってしまいます。
また、SNS疲れなどで投稿をやめてしまえば、見込み客から存在を忘れられることになってしまいます。
しかし、SNSとブログを連携することで、両者の長所を活かし、短所を補い合うことができるため、SNSとブログを組み合わせた活用をおすすめしています。
炎上しやすい
SNSは、コメントなどで見込み客と直接コミュニケーションを取りやすいところがありますが、一方で炎上するリスクがあります。
実名性の高いクローズドなFacebookでは、炎上リスクはさほど高くはなく、友達削除などでコントロールもできます。
一方、Twitterは注意しないといけません。Twitterの炎上騒ぎは、よく耳にするところではないでしょうか?
Twitterは匿名性が高く、しかも情報拡散力も強いため、誰かがバッシングすると、ネガティブな情報まで拡散される可能性があります。
代表的なSNSのメリット・デメリットと活用方法
それでは、具体的に代表的なSNSのメリット・デメリットや活用方法についてお伝えしていきます。
SNS集客には、様々な情報が飛び交っていますが、商品によって相性がありますから、自分に合った方法を選択するようにしてください。
成果が目に見えやすいInstagram(インスタ)
最近、私のような40代以上の女性起業家にこそ、特におすすめしたいのがInstagramです。
Instagramというと、かつては写真で表現するSNSなので、「コーチ、コンサル、カウンセラーなど無形商材と相性が悪い」「若い層が多い」というイメージがありました。
しかし、これはもはや過去の話で、今では40代以上のユーザーは増えていますし、無形商材での活用成功事例が急速に増えています。
そのため、ブログを開始して、最初に活用するSNSとしては、今はInstagramをおすすめしています。
実際に私もInstagramを活用していますが、投稿した数に比例して、フォロワーや見込み客が増えやすい実感があります。
Instagramのメリット
写真やハッシュタグの投稿を基本とする、シンプルなSNSなのでわかりやすいところがあります。
ハッシュタグ検索をするユーザーが多いので、検索から見つけて興味を持ってもらえればフォローしてもらえます。
そのため、フォロワーを増やすために無差別にフォローを増やすようなことはしなくても、お役立ち投稿をすることで、見込み客となるフォロワーが増えていきます。
他のSNSに比べても、成果が目に見えやすいのでモチベーションが維持しやすいのでおすすめです。
Instagramのデメリット
情報拡散力がないので、フォロワーや、ハッシュタグで検索して見つけてきた人以外からは見られません。
Twitterのような「バズる」というものがないのです。
また、Facebookと違ってInstagramの投稿は、ブログやホームページのリンクを貼ることができないので、リンクを貼れるプロフィール欄に誘導しなければいけません。
そのため、FacebookよりもInstagramはプロフィール欄に何を書くかが重要になります。
Instagram活用のコツについては、以下の記事でも詳しく書いていますので、併せてご覧ください。
【関連記事】40代以上・無形商材も!ブログ×インスタ連携のメリットと重要ポイント
信頼関係を築きやすいFacebook
SNS集客の代表的なところがFacebookですが、最近は「見る人が減ってきた」という話もよく耳にするようになってきました。
しかし、相変わらずビジネス活用では相性の良いSNSで、今でも見込み客の獲得には活かすことができます。
特にコーチ、コンサル、カウンセラー、セラピストのような方には、欠かせない発信手段です。
そのため、インスタとブログを組み合わせた集客導線ができたらでも良いので、Facebookも活用するようにしましょう。
Facebookのメリット
実名性が高いため、リアルでの繋がりが強く、友達で繋がっている人との信頼関係を築きやすい特徴があります。
そのため、見込み客とも距離感が近くなる傾向にあり、他のSNSに比べると見込み客への信頼度を高め、興味付けをしやすいです。
また、シェアで拡散したり、タグ付けを利用したり、自分の友達以外の人にも投稿の内容を広く知ってもらうことも可能です。
Facebookのデメリット
クローズドなSNSであるため、拡散力はTwitterよりは弱く、爆発力は高くありません。
ただ、自分の「友達の友達」など、「いつか会う機会はあるかも」といった間接的なつながりのある人には拡散できます。
Twitterが広く浅く、爆発的に情報を拡散できることに対して、Facebookは狭いけど濃い繋がりのなかで拡散させることができると理解してください。
もう一つのデメリットとして、FacebookはInstagramやTwitterに比べると、顔を出して露出を増やさないとブランディングがしづらい点があります。
そのため、顔出しをあまりしたくないという方は、まずはInstagramから始めてみると良いでしょう。
情報拡散力が強いTwitter
Twitterはリツイートなどで情報拡散力が強く、また情報を入手する立場で見た場合、最新の情報を得やすい特徴があります。
140文字という文字制限がありますが、その分手軽に使うことができます。
しかし、ビジネス活用という点は、相性はInstagramやFacebookに比べると相性が弱いところがあり、強くおすすめはしません。
Twitterのメリット
Facebookに比べると匿名性が高いところがあり、顔出ししなくてもブランディングが可能なところがあります。
情報拡散力が高く、発信内容を広く知らせることができ、先ほどもお伝えしたように、見る側としても情報を入手しやすいSNSです。
Twitterのデメリット
匿名性が高い分、スパムなど怪しいアカウントが多く、不特定多数のフォロワーが多くても見込み客がつく確率は低くなります。
また、情報拡散力が高いぶん、炎上するリスクがFacebookやInstagramより高くなります。
若年層の利用者の割合が多く、ビジネス活用との相性はまだ弱いため、Twitter活用が合っている人はかなり限定される印象です。
40代以上の女性起業家の方は、基本的にはInstagramやFacebookを優先して活用することをおすすめします。
見込み客との密なコミュニケーションはLINE
幅広い年齢層に利用されているSNSがLINEです。利用者の数も約8,600万人と、他のSNSに比べても圧倒的に多いです。
LINE公式アカウント(旧LINE@)を導入すれば、1vs1のやり取りだけでなく、メルマガのように多数に向けて情報発信することができます。
見込み客との密なコミュニケーションだけでなく、メルマガは読まない層に向けても情報発信できます。
LINEのメリット
LINEはまず、見込み客の方や、すでにお客様になっていただいた方と、1vs1の密なコミュニケーションをすることに非常に向いています。
Facebookメッセンジャーなどでも密なコミュニケーションは可能ですが、LINEの方がお手軽な印象です。
また、LINE公式アカウントを使えば、メルマガのように、1vs多数で情報を発信することが可能になります。
しかも、メルマガの開封率は10%前後と言われていることに対して、LINEの開封率は60%とも言われています。
また、リッチメッセージやリッチメニューを使えば、気軽に予約や問い合わせができるのも便利です。
LINEのデメリット
LINEでビジネス活用する際は、見込み客に興味を持ってもらうことを前提として活用するSNSになります。
逆に言うと、InstagramやFacebookのように見込み客開拓には向いていません。
そのため、まずはブログで土台を作って、Instagramなどで集客導線を作ってから活用することをおすすめします。
また、LINE公式を活用する際は、たしかにメルマガより開封率は高いですが、気軽に閲覧できるぶん、相性の悪いお客様を呼びやすい傾向があります。
そのため、LINE公式だけに頼ると商品購入の成約率が下がることがあるため、メルマガと組み合わせて活用することをおすすめします。
人柄を伝えやすいYouTube
やや中級者以上の話にはなりますが、ゆくゆくはYouTubeの活用も考えたいところです。
ただ、動画撮影、編集などWebが苦手な方にはハードルが高いので、先にブログを立ち上げ、InstagramやFacebookを活用するところから始めましょう。
YouTubeのメリット
ブログだと、どうしても文字だけになりますので、発信者の人柄が伝わりづらいところがあります。
その代わり、YouTubeは、本人が話して解説することにより、人柄が伝わりやすく、親近感を覚えやすくなります。
また、「文字を読むのは苦手だが、動画で見て学びたい、情報を得たい」という方には、YouTubeのコンテンツがあると嬉しいものです。
ブログにYouTubeを埋め込むのは簡単にできるので、ブログとの相乗効果を狙って活用すると良いでしょう。
YouTubeのデメリット
先ほどのように、YouTubeの最大のデメリットは手間です。動画撮影、編集などはどうしてもWebが苦手な方にはハードルが高くなります。
ブログで発信を続けるよりは時間がかかるので、両方やろうとすると大変です。
ブログを構築して、SNSで集客導線を作る間は、後回しにしても問題ありません。一つひとつ自分のペースでやっていきましょう。
【まとめ】ブログと組み合わせて、自分に合ったSNSを使おう
以上、SNS集客のメリット、デメリットや各SNSの活用方法についてお伝えしました。
【SNS集客全体のメリット・デメリット】
メリット | デメリット |
・無料で気軽に始められる ・利用者が多く、見込み客開拓しやすい ・興味のある人に届きやすい ・情報拡散力がある ・見込み客のニーズをつかめる ・ブログと連携が簡単 | ・本質的な情報や想いを届けづらい ・時間の経過とともに情報がかき消される ・炎上しやすい |
【各SNSのメリット・デメリット】
メリット | デメリット | |
気軽で成果が出やすい | 情報拡散力がない | |
実名性が高く信頼性が高い | 露出がないとブランディングしにくい | |
情報拡散力が高い | ビジネス利用との相性がまだ弱い | |
LINE | 見込み客とコミュニケーションが取れる | 見込み客開拓には向いていない |
YouTube | ブログとの相性が良く、人柄を伝えやすい | 動画撮影、編集に手間がかかる |
それぞれのSNSには、各々のビジネスとの相性もありますし、役割も違ってきます。
SNSの特性を知って、土台となるブログと組み合わせて、自分のペースで段階を踏んでSNSを取り入れていきましょう。
起業した人にとって、楽しく実用的にSNSを活用するきっかけになれば幸いです。
【ブログ×SNSでwebやITが苦手でも実践!受講生事例】
遠隔ヒーリングという方法で、コーチングやカウンセリングを行なっている緒方さん。緒方さんはパソコンが全くの初心者で、Facebookはなんとか使えるようになっていたものの、それだけは厳しいと気づき、自分に合わせて受講できる本講座を受講されました。まずはパソコンを買って接続するというはじめのところから、集客できるブログを作り上げるところまでお伝えしていきました。
具体的なお話は下記のインタビュー動画をご覧ください。
現在、折り紙セラピストとして活躍されている藤岡さん。
当時は体調を崩されていらっしゃいました。これから先の事を考えた時に、会社勤めではなく、マイペースでお仕事ができるように「webを使った起業」を選択。
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