目次
わがままでなく自分の責任で決める
2021年4月、コロナの影響ですっかり変わってしまった働き方、そして生活スタイル。
そんな中で新社会人としてデビューを果たす20代の方と、「自分史」の中で、専門校を卒業して新社会人となる私を重ね合わせています。
偶然にも自分史の中の私は、ちょうど今、新社会人になるところなので、現実の世界の新社会人と同じように応援したくなりました^^
高校卒業から専門校時代を卒業するまでの「自分史」を書いていると、親に逆らって我をとおした子供だったな・・・と気づきました。
そして今言えるのは、
「それで正解。自分で決めて、よく頑張ったね!」です。
高校を卒業したら、就職して家にお金を入れて家計を助けてくれると信じていた父を裏切り、勝手に専門校に進学をしました。そして専門校を卒業したら、今度こそ就職して家にお金を入れてくれると思ったら、家を出て県外で一人暮らしをすると決めてしまったのです。親の期待に応えることをしなかったので、罪悪感を持ってしまうこともありました。
でも、幼稚園時代から身障者の母に代わって家事をこなすことも多く、妹や弟の小学校の連絡帳を両親に成り代わって記載をするなど、家のことを第一優先で手伝ってきた私は、「もうこれ以上、家に縛られたくない」という気持ちのほうが大きくなっていきました。妹や弟がいたので、どんどん成長して大人になっていくわけですから、もう私がいなくても大丈夫。という気持ちも、どこかにあったのかもしれません・・・。
これまでの自分の歴史の中でも、専門校への進学と県外就職&一人暮らしを自分の中で決めたことは、私の人生に大きな影響を与える、本当に大きな決断であり、人生の選択だったと思えます。
もしあの時、親に悪いから・・・。とか、妹も弟もいるし面倒見なきゃ・・・。とか、貧乏だから就職しかない・・・。と諦めていたら、我を通さずに父の言うとおり「就職」を選択してしまっていたなら・・・。結果は誰にもわかりませんが、きっと罪悪感以上に「後悔」していたと思います。
何より、親のせいで、貧乏のせいで・・・と、誰かや何かの責任にして「恨みや憎しみ」のような気持を抱えてしまったかもしれません。
親の言うことを聞かず、専門校の先生や仲間に流されることもなく、自分で県外就職を決めてしまった私は、
「わがままではなく、自分の責任で決める事ができた!」と、今なら自分を認めることができます。
表の言葉や態度だけではわからない人の真心
専門校時代で最も感謝と感動だった出来事は、何と言っても、父が私のために「保険を解約」した出来事でした。
このエピソードは、私の人生の中でも一番と言ってよいくらい感謝していることです。
貧しい中でも、将来の事を考え、父が少額で積み立てていた「生命保険」を、私の新社会人の生活費のために解約してしまったのです。
それまでの父の態度や言葉と言えば、「高校だけは行かしたる。」と言い、高校入試は、私の希望する高校受験は許されず、父に勝手に決められた県立高校を単願。合格した当日は、「おめでとう。」の言葉はなく、「高校卒業したら就職やな。」の一言でした。
私はこの日から両親に相談することは一切なくなり、自分一人で勝手に決めることにしたんです。
「相談するだけ無駄。」「私の将来なんか関係ない。どうせ家にお金を入れて欲しいだけ。」父は、そのように思っているのだと感じていました。
でも、実際は違いました。
生命保険を解約して、私のために20万円弱のお金を用意してくれたんです。
「これで足りるやろ。」「なんとかなるやろ。」
父の言葉に涙がとまりませんでした。
本当は心のどこかでわかっていたのかもしれません。父が、娘の力になりたくてもなれずに悔しい想いや悲しい想いをしていた・・・。そのことを本当は知っていたはずなのに、見ないふりをして心に蓋をしていたような気もします。
父のそんな気持ちを素直に汲みとってしまうと、家のためにお金を入れない選択をすることが、どうしようもなく申し訳なく、罪悪感でいっぱいになって、何か冷たい悪い自分になってしまうような気がするのが嫌だったのかもしれません。
表面の言葉や態度は、その人の一部にすぎませんよね。
本当はどんな気持ちで接しているのか?を深く考えるようになりました。
自分の気持ちとは裏腹に、自分でもどうしようもなく、そのように振舞ってしまう・・・そんなことは誰にでもあることです。
一般的には「不器用な人」と言うのかもしれません。
でも、「ある意味、相手に気を使わせない、最高に優しい人。真心のある人。」とも言えるのではないでしょうか。
貧乏でも学歴がなくても諦めないで!拗ねないで自分で選択をして納得することが大事
どうせ駄目だから・・・。と、最初から諦めないで欲しいと思います。
私の場合、高校の進路相談で、クラスメイトと一緒に、担任の先生に相談することを反対されたのに一緒に相談しました。その結果、希望に満ちたクラスメイト話しと私の現状とのあまりの差に、ひどく落ち込みました。でも、だからこそ担任の先生が、専門校を私に勧めてくださったんです。
もし、最初から相談せずに「就職します」と先生に言っていたら、そのまま就職して家にお金を入れていたのだと思います。今の私は、なかったと思いますし、後悔していたことと思います。
専門校の受験は、親に相談せず内緒で受けました。合格してから親に打ち明け、強引に専門校に通いました。バイトバイトの日々で大変でしたが、何とか卒業まで頑張ることができました。
そして今度は、県外での就職を、これまた親には一言も相談せずに決めてしまい、引っ越し先まで決めてしまいました。ただ、どうしても就職してから最初の給料が出る期間の生活費だけは、バイトで貯めたお金では、間に合いませんでした。
その後、結果として、初めて父の本当の想いや愛情を知ることができたんです。
学歴格差で就活で差別を受けました
就活では、あからさまに「大卒」「専門卒」で、差別を受けました。そんな会社の就職試験は、心の中で、途中で投げ出してしまいました。
そして、「田舎の女が一人暮らしなんて・・・」と言った言葉を、面接で浴びせられたこともありました。
でも、だからといって県外での就職を諦めることはしませんでした。私の場合は、もう家に居たくなかったから・・・。自分の人生を切り開きたい気持ちが強かったからです。
悲しんでも、悔しがっても、腹が立っても、その時は拗ねたって良いと思います。
でも、見知らぬ失礼な面接官や、差別をした「知らない誰か」のせいにして、拗ねて、投げ出してしまったら、それこそ、後から後悔することになったのではないかと思います。
専門校時代まとめ
下記のタイトルをクリックすると、専門校時代のそれぞれの「自分史エピソード」が読めます。
今回のエピソードでは、なんといっても、
「父の苦渋の決断!私の新生活のために生命保険を使いました」が人気の記事だったように思います。
あなたの気になったエピソードがありましたら、是非、ご感想やコメントをお寄せくださいね^^
精いっぱい頑張っている専門校生の姿を、温かい気持ちでご覧いただけますと幸いです。
→ バイトやコンサートで帰宅は23時過ぎに…伯父まで出動する事態に涙
→ 両親の言うことを聞かず就職せずに専門校進学の道を選んだ結果・・・
新社会人おめでとう!
自分史の中の私は、社会人になって、これから失敗だらけの人生がスタートするのですが、それでも自分で選択して「やり切った」結果の「失敗」であれば、納得ができるのだと思います。
まぁ、逃げるが勝ち!も、この後の人生の中で学びましたが(笑)
あなたの新社会人のスタートはいかがでしたでしょうか?
4月、新年度のスタートを迎えるあなたに、心からエールを送りたいです。
COMMENT