起業して売上を上げようとして思い切って高額の起業塾や講座に参加したものの、自分にはついていけずに挫折しそうになったことはないですか?

何十万円、もしくは100万円以上払ったのに、自分には場違いで意味がなかったかな……と少し後悔している方も多いと思います。

私も独立起業したての頃に150万円を超える高額の起業塾に入ったものの、このような気持ちになったことがあります。

でも、当時はどうしても今の環境や自分の状況を変えたいと思って、ちょっと嫌な事があったとしても、なんとか最後まで起業塾や講座に出席し続けました。

最初はついていけなくても・・・気持ちがついていけない時があっても・・・繰り返し何度も再受講したり、ステップアップしながら起業塾や講座に参加し続けたりしたおかげで、今の自分があるのも事実です。

高額の起業塾や講座のなかには、よく聞くマインド論や小手先のテクニックを伝えるだけで、正直に言ってしまえば、あまり意味がないかな･･････と思うものもあります。しかし当たり前ですが、素晴らしいところも数多くありますし、すべてがNGということはありません。

起業塾や講座ジプシーになってはだめですが、挫折しそうになっても考え方、行動の選択次第で自分の目標や希望を叶えられます。

そこで、今回は高額の起業塾や講座に入ってみたものの、ついていけずに挫折しそうになったときの対処法についてお伝えします。

ついていけなくても「自分は自分」と考える

起業塾や講座に入ったものの、全くついていけないと感じた場合、特に最初のうちは周りと比較して落ち込むことがあるかもしれません。

でも、そんなときこそ「人は人、自分は自分」と考えてみてください。

スタート地点が違う人と比較しても意味がない

1対1の個別コンサルではなく、1対多数となる起業塾や講座では、そもそも参加者のスタート地点が違い、様々な立場の受講生が数多く参加していることを忘れないでください。

つまり、誰もが自分とは違った場面、環境、ステージからスタートしているということです。

仮に、あなたがゼロスタートだったとしても、一緒に学ぶ仲間のなかには、すでに年間数千万円、更には億単位の売上を上げている方がいらっしゃる場合もあります。

それなりの売上をあげている人は、すでに高単価の商品がいくつか確立されており、しかも経験も長く、土台ができているので、その起業塾や講座で早く成果を出す傾向にあります。

一方で、起業したばかりか、起業準備中でこれから売上を作ろうという方は、当然そうではありません。

自分に求められている商品が何か、どうやってお客様を作って信頼を得ていくか、という段階なので、スタート地点が全く違います。

例えれば、三ツ星レストランのシェフと、まだ料理を始めたばかりの人が、どちらがお客様受けする美味しい料理が作れると思いますか？という話に近いです。

それなのに、早く成果を出す人を見て、「自分はまだ行動すらできていない」と落ち込むことに意味はないのです。

そうは言っても、私を含め多くの方が、どうしても自分と他の人と比べて落ち込んでしまうことはあります。ただ、自分と比べてしまう対象者の経歴や経験、環境などを俯瞰して考えれば、「人は人、自分は自分」と考える方が建設的です。

他人ではなく今までの自分と比較する

今、成功しているなぁ～と思える人でも、「講座期間中に月商○○○万円達成！」というように、最初に参加した起業塾や講座に行って、1回ですぐに成功したとは限りません。

「起業塾に通っていたけど最初は全然ついていけなかった」「不安でいっぱいだった」という人も少なくありません。

周りから遅れてるな・・・と思いながらも、そういう人が、なぜ、徐々に成長して成功できたかというと、他人ではなく自分と比較してきたことも要因の1つです。

「今日の自分はどれだけできたか?」

「昨日の自分よりどれくらいできているか?」

「少しできない日が続いたけれど、今日はまた少しできた」

といったことのほうが、自分自身が成果を出すうえでは重要だと思うのです。

私自身が常にできているということはまったくなく、むしろできていないことが多いと感じるからこそ、「まずは自分で決断した起業塾や講座には、最後まで休まず参加し続けてみる！」ということと、人を見て比べてしまう事はあっても、見すぎないように、できる限り自分に集中しようと心がけてきました。

「毎日1％成長すれば、1年後は38倍」とよく言われるように、自分が少しでも成長することを意識してみてください。

あなた自身のペースで、教わったことを実践してみる

起業して何年も経っていて、事業規模も何千万円の起業家と比較するのではなく、まずは、あなた自身のペースで、教わったことを少しずつでも実践してみます。

人それぞれペースがあり、持っているリソース、環境も違うので、起業塾や講座の他の参加者に比べて遅れを取っていることは気にしなくて構いません。

その代わり、よく言われることですが、こんなことを意識しながら少しずつ実践してみましょう。

1回で完璧に素早くやろうと考えず、また自分が思っていた計画よりも遅れを取ることは気にせず、時間がかかっても教えられたことを、少しずつでも、そのまま実践するようにします。

実践に没頭することで、自分以外で成功している受講生を見て落ち込むことがなくなりますし、不安もなくなります。

そして、実践のコツが見えてくると、徐々に自信もついてきます。

起業塾や講座の受講生には、「こんな質問してもいいのかな?」と躊躇する人も多いのですが、自信がついて来れば質問もしやすくなります。

また、最初は自信がなくても、講師と継続的に長く付き合っていくことで人間関係が築けて質問がしやすくなります。

実践の過程で様々な疑問が浮かんできますし、実践しながら講師に聞くことで、どんどん効率的になり成果も出始めます。

自分勝手にマイナスに考えず、悩んだら、まずは少しでも実践してみたうえで、きちんと講師に相談をするようにしましょう。

どんなに再現性の高い方法でも実践しなければ意味がないので、あなたができることから、小さなことからで良いので、とりくんでみましょう。

どうなりたかったのか？これからどうなりたいのか？を考える

起業塾や講座は、まずは自分のペースで実践してみることが大事ですが、せっかく実践してみても「自分は全然できていない」「なかなか進まない」と落ち込んだり、イライラしてしまうこともあると思います。

そのときに、他に成果を出している人がいれば、ますます焦ったり、落ち込みがちです。

「人は人、自分は自分」と言い聞かせてみても、それでも落ち込むことも出てくるものです。

そのときは、自分がなぜ起業塾や講座で学び実践しないといけないのか？を、もう一度、冷静に考えます。

それから、

「なぜ、この起業塾や講座で学ぼうと思ったのか？何を得ようとしたのか?」

こういったことを改めて思い出したり、ちょっとでも明確にすることを試みたりすることで、モチベーション維持につながります。

例えば、あなたには、こんな想いはありませんか？

大事なことは、あなたの頭の中を誰かが見たり聞いたりしているわけではないので、自分に正直になって自由に考えて答えることです。

少しでも自分への嘘が入っているとモチベーション維持に繋がらず、挫折しやすくなります。

「自分にとって必要なことが習得できる」（スキルだけではない別の何か？でも、何か得られるものがあれば意味があります）というのが前提になりますが、目的意識や希望をできるだけ思い浮かべてから、起業塾や講座に通いましょう。

もし、なんとなくはあっても、イメージが今一つ思いうかばなければ、起業塾や講座に参加して実践するなかで、少しずつ明確にしていきましょう！

こんな時は自分に合わない起業塾や講座を辞めるのも1つの手

起業塾や講座に入ってみたものの、自分がついていけないと感じる理由は大きく分けると次の2つです。

前者については、先ほどお伝えした通りです。

しかし、後者のように、申し込んだときは自分に必要と感じていたのに、入ってみたら全く合わないと感じることもあります。

その場合、残念ですが起業塾や講座を辞めるという判断が必要なこともあります。

必要ないことを時間をかけて学んでも成果は出ない

起業塾や講座に参加して努力してみても、自分に合わない、必要のない内容だとしたら、粘って学んでも成果は出ません。仮に成果が出たとしても、非常に遠回りになってしまいます。

できれば、この（文章の）あとでお話しするように、的確に情報収集して、「自分に必要がある、今の自分に合った起業塾や講座である」ところを判断できることが重要になってきます。

とはいっても、実際には、起業塾や講座に行ってみて、実践してみないとわからないこともありますよね。

実際に参加してみて、例えば、自分の商品・サービスには合わない・・・などと感じた場合は、思い切って辞めるという選択肢も、ときに必要なことがあります。

実践・検証して前向きに辞める

重要なことは、実際にやってみて、検証した結果、前向きに撤退することです。

すぐに成果が出ないからといって、別の似たような起業塾や講座に行こうという話ではありません。

また、起業塾や講座のほんの一部だけを実践しただけで、早急に自分の望む結果が得られない･･････などと辞めてしまうことでもありません。

こういったことを繰り返したら、起業塾や講座・セミナージプシーになってしまい、何をやっても中途半端、成果を出せないまま大きな出費が重なるだけで、困ってしまうことになりかねません。

そうではなく、拙速に自分勝手に必要性を判断するのではなく、学んだことをそのまま実践してみて、検証してみます。

そのうえで、自分には必要はない、合わないと判断したなら、前向きに撤退するのです。

そうすることで、同じ失敗を繰り返さなくても良くなりますし、「やらないこと」を決めることで今後の選択がよりシンプルになります。

必要なことを実践する足し算の選択も大切ですが、必要ないことはやらない引き算の選択も必要なのです。

正しく情報収集してから起業塾や講座に参加するかを判断する

起業塾や講座に入ってみて、自分に合わないと感じて辞めるのも時には必要ですが、できれば申込み前に正しく自分に合った起業塾や講座を判断するのが理想的です。

とはいえ、正直なところ何事も、実際にやってみないとわからないこともありますが、次のことに注意すれば、正しく取捨選択できる確率は増やすことができます。

SNSなどを見てもわかるように、情報過多な時代なので、情報を探すことと同時に、自分自身でよく考えて、あなた自身で決断することが、正しく判断するポイントです。

その業界のことや知識面で詳しくない人や、なりたい自分や理想の自分と違う立場からの人に相談してもマイナスでしかありません。

身につくスキルや実践できることが何か？をよく把握する

起業塾や講座で情報収集する際は、「あなたにとって本当に必要な内容か」をよく把握することです。

残念なことに、起業塾や講座と言いながら、進捗確認もしてくれず、内容に沿った講義もなければ、成果物に対する添削などがないところがあります。

また、自分自身は実績やスキルがないのに、いかにもプロであるかのように見せて教えている人も少なからずいます。

当然、その教えている内容は表面的なものでしかなく、個人の特性を汲み取ってもくれません。

それどころかもっと悪いことに、スキルがない人からアドバイスをもらってしまうと逆効果になってしまうこともあるので注意が必要です。

もちろん、そういう悪質な起業塾や講座ではなく、再現性の高い、とても濃い内容を誠実に教えている講座も多いです。ただし、その内容が、今のあなたに必要かどうか？になると話は別です。

そのため、

などは、説明会や相談会などできちんと把握するようにしましょう。

なので、説明会や相談会、体験やワークショップにも参加せず、広告やSNSなどを見ただけで、慌ててダイレクトにすぐ申し込む必要はありません。

その人が発信している内容や受講生の声を見てみたり、講師に直接、疑問点をしっかりと質問したりしたうえで、あなた自身でしっかりと検討して決断するようにしましょう。

「自分に合った起業塾や講座は、ちゃんと見つかるから大丈夫！」と、もう少し気楽に探すくらいがちょうどいいかもしれません。

あなた自身の実践レベルが上がれば、見える景色や視点も良い意味で変わります。

今のあなたにとって、必要な起業塾や講座への出会いが必ずあると信じてみてください。

実践しながら必要性を考える

起業するなら、インプット(起業塾や講座などの学び)とアウトプット(現場での実践)をバランスよく行うようにします。

インプットに偏って実践が伴わなければ意味がありませんし、アウトプットに偏っても今度は必要な情報が入ってこなくなります。

おすすめは、ちょっとずつでも、あなたなりにビジネスを実践しながら、現場で必要になったことを学ぶことです。

ビジネスを実践していくと、自分にとって必要なことが何か？がわかるようになります。

例えば、集客スキルなのか、セールススキルなのか、SNSなのか、ブログなのか、ITスキルなのか、実践マインドなのか、といったものです。

「起業したらこれは学んだ方がいいかな」という曖昧なものではなく、「今ちょうど学びたい内容だった」「今の自分にはこれが必要だ」と思えるものを選択すると失敗がなくなります。

また、初心者の方や起業準備中の方は、あなたの進捗やレベルに合わせてくれるマンツーマン対応があったり、相談できる環境があるところで、ある程度実績があるところを選ぶと、さらに失敗が少なくなります。

その起業塾や講座は、受講生さんと講師の写真が掲載されているか?インタビュー動画があるか? 受講生さんの声はどんな内容か？をきちんと確認するようにすると、イメージがしやすいと思います。

起業塾や講座に行って解決したい課題を具体的にする

自分に必要な起業塾や講座を正しく判断するには、あなた自身の夢や目標、目的やゴールを少しでもイメージしたり、あなたが今、解決したい課題を聞かれたときに、自分なりに人に話せるように意識しておきましょう。

漠然と「売上を上げたい」と言っても、売上を上げるには、こんなような課題が考えられます。

また、例えば売上を上げるためには見込み客をSNSで集客したいと考えた場合でも、課題は人によって様々です。

この違いだけでも、解決すべき課題は大きく変わってきます。

このように、具体的にどんな課題を解決すれば売上が上がるのかを、少しでも良いので考えてみましょう。

そうすることで、「必要のない起業塾や講座だった」というミスマッチが起こる確率は減らすことができます。

講師も受講する人を選んでいる

起業塾や講座というと、顧客である受講生が講師を選ぶのが通常ですが、実は、受講生を選ぶ講師も少なくありません。

もし、説明会に加えて、面接や相談会などを自ら開催している講師がいれば、実際に受講生を選んでいる可能性が高いです。

講師も実績と信用が問われるわけですから、なるべく成果を出せる人に受講してほしいと考えているためです。

「この人は、ちょっと自分の講座には合っていないかな」「他の講座の方が良さそう」と、受講を断ることで、お互いにとってプラスになることもあるのです。

もし、受講生を選んでいる講師の方がいれば絶好のチャンスで、自分がその起業塾や講座に合っているかどうか、講師に直接、疑問や不安な点をよく確認しておくといいでしょう。その際に、講師との相性も確認しておきましょう。

ちなみに私が運営する二人三脚ｗｅｂ構築スクールでは、ミスマッチを防ぐため、必ず説明会と相談会（オンラインまたは対面）に参加していただいてからのご受講をお願いしています。

マンツーマン対応の少人数で講座を運営していることもあり、状況によっては「私の講座ではないほうが良いかな･･････」と講座のご受講をお断りすることもあります。気になる方はLINEなどに、お気軽にお問い合わせください。
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【まとめ】できることから少しずつ実践してみる

ここまで、起業塾や講座についていけずに挫折しそうな場合の対処法について、いくつかお伝えしましたがいかがでしたか？

もしかしますと少し厳しく聞こえてしまうかもしれませんが、起業塾や講座で教えるのは、あくまで知識やノウハウや考え方、実践方法です。
スキルを身に付け結果を得るためには、あなた自身が実践してみるしかありません。

起業塾や講座に入ったタイミングによって受講生同士のスタート地点が違うので、他の起業家や受講生と比較して「自分は全然できていない」と落ち込むのは間違いです。

解決したい課題を少しずつでも明確にしていき、講師のアドバイスを受け入れて、ちょっとずつでも実践しているなら前に進んでいると言えます。そのうえで、何か気になる事があれば、あなたが学んでいる講師に勇気を出して相談してみてください。

ちょっとのことでも、今できることから実践しながら検証して、改善するようにしましょう。

改善する過程で、自分にはこれ以上必要がないと感じた場合は、起業塾や講座を辞めるという選択があります。なお、起業塾や講座への自己投資については、以下の記事もご覧ください。

【関連記事】【40代起業】自己投資して成功する人と失敗する人の特徴

ぜひ、本記事を参考にして、これから学ぶ起業塾や講座で成果を出したり、あなたに合った起業塾や講座選びのヒントになったりすれば幸いです。

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